「鎌倉殿の13人」実衣・宮澤エマ 子役の可能性あった?ツッコミ役「台詞が一言 三谷さんに聞いたら…」

[ 2022年2月27日 09:45 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で主人公・北条義時の妹・実衣役を好演している宮澤エマ(C)NHK
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 女優の宮澤エマ(33)がNHK「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)で大河ドラマ初出演。主人公・北条義時(小栗旬)、北条政子(小池栄子)の妹・実衣(みい)役を好演。兄や姉を客観視して皮肉をぶつけ、ツッコミ役として視聴者の笑いを誘う。

 <※以下、ネタバレ有>

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 戦が始まり、実衣は政子、りく(宮沢りえ)と伊豆山権現に避難。第5話(2月6日)、床の拭き掃除の際に物憂げに遠くを見つめる表情と間が絶品。「あの人、何?」と言わんばかりに、りくを指さし、政子に「本当におなかに赤ちゃんいるのかな」とつぶやいた。

 宮澤は今月23日、NHKラジオ第1「らじるラボ」(月~金曜前8・30)に生出演。撮影秘話を明かした。

 実衣の初登場時は9歳ほどの設定。「当時の人物たちは明日、未来がどうなるか分からない状況で1日1日を生きていたと思うので『この人は結局、こうなるんだから』ということを、あまり意識せずに、いち子ども、北条家の次女として生きている実衣ちゃんを大事に演じたいと思っていました」。21年7月に上演された三谷氏作・演出のミュージカル「日本の歴史」に出演。実衣の序盤の台詞が短いことについて三谷氏に直接尋ねると「短かったんですよ、台詞が。一言とか。普通のセンテンスじゃないので、何故こんななんですか?と聞いたら『だって、子役が演じるかもしれない可能性があったから』と言われて。冗談なのか、本当なのか、分からないんですけど。あの時の撮影は(台詞が短く)誰かと会話をしている感覚がなかったです。ツッコミを入れて、去っていく、みたいな」と振り返った。

 「特に1~3話は、意外に子どもの方が冷静に状況を見れている時があるなぁと三谷さんの台本を読んだ時に感じて。政子さんが恋心に揺れている姿は、子どもの目からしてみると面白おかしく映るんだろうなと思って。実衣さんがだんだんティーンになって、大人になっていくにつれて、一生懸命自分の運命に抗っていたんだけど、抗ってもしようがないと物分りがよくなっていく。人の一生を演じさせてもらえる経験はあまりないので、楽しいです」と充実感を語った。

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2022年2月27日のニュース