藤井竜王、王将戦開幕3連勝で5冠獲りに大きく前進「内容的には課題が多いかな」 渡辺王将4連覇崖っぷち

[ 2022年1月30日 19:15 ]

<王将戦第3局第2日>指し手を進める藤井竜王(右は渡辺王将)
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 将棋の第71期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社ほか主催)第3局は29、30の両日、栃木県大田原市の「ホテル花月」で指され、挑戦者の藤井聡太竜王(19=王位、叡王、棋聖の4冠)が渡辺明王将(37=名人、棋王の3冠)に135手で勝利し、シリーズ3連勝を挙げた。史上4人目の5冠獲得へ、大きな前進を遂げた。

 先手番の藤井竜王は、大熱戦となった第1局と同じ相掛かりを選択。後手番の渡辺王将が受けて立ち、難解な構想戦になだれ込んだ。じりじりとしたにじり合いの戦いが続くなか、2日目午後からついに局面が動き出した。王将が96手目に選んだ△7三角から攻勢に転じ、細い攻めをつないで激戦の終盤戦を制した。

 一方、渡辺王将はまさかの3連敗を喫し、シリーズ初日が遠い。王将防衛で4連覇達成へは崖っぷちに追い込まれた。

 3冠VS4冠の注目シリーズ第4局は、2月11・12日の両日、東京都立川市の「SORANO HOTEL」に戦いの舞台を移して指される。

 ▼藤井竜王 (3連勝に)内容的には課題が多いかなと思うので、次の対局で反省を活かせるようにしたい。

 ▼渡辺王将 やることは変わらない。次が特別何か、ということはない。

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