池上彰氏 小泉進次郎氏に切り込んだ質問連発 「森友問題」よりも大臣の仕事が大事?

[ 2021年10月31日 21:31 ]

ジャーナリストの池上彰氏
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 ジャーナリストの池上彰氏(71)が31日放送のテレビ東京「池上彰の総選挙ライブ」(後7・50)に生出演し、中継で出演した自民・小泉進次郎前環境相(40)に切り込んだ質問をする場面があった。

 この日、第49回衆院選の投開票が行われ、神奈川11区(横須賀市、三浦市)で今回も投票締め切り直後の午後8時すぎに当確が出る圧倒的な勝利だった小泉氏。

 「これからやらなければいけないこと、環境大臣として、かなり環境に特化した自分の時間の使い方、エネルギーの使い方をしてきましたから、これからより幅を広げて2年間でできなかったことにさらに挑戦していきたい」と意欲を見せた。

 池上氏は「森友問題についてですね、平成の政治史に残る大きな事件とか、なぜ書き換えたのか、真実をやはり知りたいと積極的に発言していたんですけれども、安倍政権の中では環境大臣に抜てきされた。ご自身の大臣になる前の意見と、大臣になってから、考え方、あるいは発言が変わったんじゃないかという見方もありますけど」と質問した。

 小泉氏は「やっぱり大臣になると、一議員よりも自由はないですよね。そういった中でも、一番、政策を進めるということに最もエネルギーを使いました。その結果、2年前では考えられなかった気候変動政策の強化、再生化のエネルギー最優先の原則というエネルギー計画を転換することができました。そして岸田総理は選挙が終わった直後にイギリスに行く。気候変動対策の会議のためにイギリスに行くというのは日本の歴史上、新しい総理が初めての外国に行く理由が気候変動対策というのは史上初めてじゃないでしょうか。そういったところまで政策強化を進めることで、私は日本は世界の遅れを何とか取り戻すところに力を尽くすことができたと思っている」と語った。

 この発言を受けて、池上氏は「ということは、大臣としての仕事が大事なので、例えば財務省の公文書書き換えとか、そういうのは脇に置いておいてもいいという意味なんでしょうか」と斬り込んだ。

 これに「大臣の書簡って、それぞれ書簡があるから、あれだけ大臣がいるんですよね。私は環境大臣として環境大臣だからできることに自分のエネルギーを最大限に使おうと考えましたね。エネルギー計画を変えること、これは大変でしたよ。経産省とのバトル、政府内のバトル、自民党内のバトル、まぁ省内のバトルもありましたけど。こういったことに私は一番エネルギーを使いたかったですね」と応戦した。

 池上氏は環境大臣就任後の小泉氏の発言が「ポエムだ」と言われてきたことについてどう思っているか尋ねると「まぁいろんな声出ますから、全て受け止めて、しっかり力をつけたい」と語った。

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2021年10月31日のニュース