スケボー金の四十住さくら、パワーフードはお好み焼き 子どもの頃から物おじせず“焼き方、教えて”

[ 2021年8月5日 05:30 ]

<東京五輪 スケートボード・パーク>決勝3本目の演技を終えた四十住さくらはボードを掲げる
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 スケートボード女子パークで初代女王に輝いた四十住(よそずみ)さくら(19)の故郷、和歌山県岩出市では、行きつけの「広島焼お好みねごろ」が歓声に包まれた。店主の坂本充崇さん(52)は常連客らとテレビ中継に見入り、「昨年11月、店に来たときも“金メダルを獲る”と言っていた。有言実行の金です」と圧巻の滑りを称えた。

 四十住が小学2年で初めて来店して以来、注文し続けているのがエビ、モチ、イカ天からなる一品(税込み1100円)。同店では昨年11月、五輪での躍進を見越し、本人と相談した上でこのメニューを「さくらスペシャル」と命名した。

 「これしか食べへん。そして、いつ来てもニコニコしてる。友達や後輩も連れてきてくれて、優しい。うちの小学6年の娘にも“スケボー、教えたろか?”と言ってくれます」。さすがに五輪前は、来店ペースも減っていたが、店内でのぞかせる素顔は以前と変わらず、坂本さんが癒やされてきた。

 幼少時の思い出としてあるのが度胸の良さだという。

 「普通の子と違って恥ずかしがらない。“おっちゃん、おっちゃん”と寄ってきて、“お好み焼きの焼き方、教えて”とか。物おじしませんでした」

 その性格が、思い切りのいい滑りに結びついたのだろうか。金メダルを掲げた写真を店内に飾るという五輪前からの約束を果たすため、来店してくれる日を心待ちにしていた。

 ≪「四十住」姓は全国に約180人≫四十住、開の両選手の快挙とともに珍しい名字にも関心が集まっている。日本人の名字を網羅する総合サイト「名字由来net」によると、「四十住」は全国に約180人で、「よそずみ」のほか「あいずみ」と読む人もいる。一方「開」は全国に約2700人。読み方は「ひらき」「はり」「はる」「ひらく」「かい」などがある。地域別では「四十住」「開」はいずれも富山県に最も多いとみられている。

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