フジ「ナイト・ドクター」野田悠介P 描きたかった医師の人間性 数々の医療ドラマに携わった“集大成”

[ 2021年7月4日 09:00 ]

フジ「ナイト・ドクター」野田悠介プロデューサー インタビュー(上)

フジテレビ月9ドラマ「ナイト・ドクター」で主演を務める波瑠
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 現在放送中のフジテレビ月9ドラマ「ナイト・ドクター」(月曜後9・00)は、昼夜逆転生活を送る夜間救急専門チームの奮闘を描く医療ドラマだ。

 主演の波瑠(30)ら5人の若き医師たちが物語の中心。ひっ迫した夜の医療現場の緊張感。夜明けとともに訪れる医師たちのプライベートに垣間見えるコミカル要素。両者が織り交ざった青春群像劇となっている。

 今作でプロデューサーを務めるのは野田悠介氏。入社以来「コード・ブルー」シリーズや「ラジエーションハウス」など同局を代表する医療ドラマに携わっており、「自分にとっての集大成です」と力を込める。「多くの医師と関わる中で知った働き方などの問題や、医師の一人間としての側面。それらをテーマに描きたかった」と明かした。

 2024年度から施行される医師の働き方改革。「原則960時間」までの時間外労働の上限が勤務医に適用され、深刻な人手不足が予想される。物語は“昼夜完全交代制”を試験的に導入した病院が舞台。野田氏は「夜、専門の医者がいたら問題を解決できるのではないかと考えた。それを提唱できたら」と説明。新型コロナ下の現在、ひっ迫する医療現場のニュースが連日報道されている。「人手不足問題は数年前からあったが、コロナでより拍車がかかっている。作品を通じて少しでも考えるきっかけになれば」と語った。 

 医療シーンだけでなく、登場人物たちの成長や内面の葛藤なども見どころ。野田氏は人間の本質を重厚に描いたドラマ「モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐」などにも携わっており、「そこで学んだ人間の描き方も作品に生かしていきたい」と語った。

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2021年7月4日のニュース