「おかえりモネ」まえだまえだ兄・前田航基 人生初の金髪「思ったより好評」弟・旺志郎と朝ドラリレー

[ 2021年6月1日 08:15 ]

連続テレビ小説「おかえりモネ」第12話。初登場した後藤三生役の前田航基。人生初の金髪に(C)NHK
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 兄弟漫才コンビ「まえだまえだ」の兄で俳優の前田航基(22)が1日に放送されたNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)第12話で初登場した。女優の清原果耶(19)演じるヒロイン・百音の同級生・三生(みつお)役で、人生初の金髪姿を披露。「僕は昔から昭和顔と言われていたので、金髪になったら面白いだろうなーって思っていたんですけど、なってみたら思ったほどでもなくて(笑)。(それでも、友人からは)思ったよりは好評でした(笑)」。今作のコメディーリリーフ的存在。前作「おちょやん」で注目を集めた弟・前田旺志郎(20)に続く“兄弟リレー”で朝ドラを彩る。

 <※以下、ネタバレ有>

 オンエア後には「まえだまえだ」がツイッターの国内トレンド入り。SNS上でも「こんなに金髪率の高い朝ドラがあったろうか?(夏木マリも金髪)」「ラスト1分の男、三生」「三生君、あの一瞬で面白い気しかしない」などとインパクト満点の初登場が話題を呼んだ。

 朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」やテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けるオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描く。

 第12話は、登米から気仙沼の実家に帰省した百音(清原)が、母・亜哉子(鈴木京香)や祖父・龍己(藤竜也)とともに祖母・雅代(竹下景子)の初盆の支度。百音が登米から持ち帰った、間伐材で作られた組手什(くでじゅう)が早速、盆棚の準備で役に立つ。そこへ、漁師になった亮(永瀬廉)や明日美(恒松祐里)、悠人(高田彪我)ら百音の幼なじみが永浦家を訪ねてくる。妹・未知(蒔田彩珠)も加わり、お互いの近況や恋の話などで大いに盛り上がる…という展開。

 しかし、そこには1000年続くお寺の息子・三生(前田)の姿がない。この日、檀家回りを始めるはずだったが、父・秀水(千葉哲也)は「(仙台の)大学が休みの間、知り合いの寺に修行に出すことになって。この夏は(気仙沼に)帰れなくなったんだよ」。百音が秀水を見送り、スマートフォンで夜月を撮っていると、三生が突如、現れる。「頼む、匿ってくれ」――。

 前田の朝ドラ出演は2010年後期「てっぱん」以来、約11年ぶり2作目。田中荘に下宿するプログラマー・中岡徹(松尾諭)の一人息子で、ヒロイン・村上あかり(瀧本美織)が開くお好み焼き店「おのみっちゃん」の名付け親となる民男を演じた。

 当時は小学6年生。「あの時は受験をしながらだったので、共演者の皆さんに勉強を見てもらったり、いろいろとお世話になりました。今回は僕の年齢も上がったので、年が下の子も3人くらいいます。自分も大人になったなと、最年少者じゃなくなっていくんだなと実感しているところです」と、しみじみ振り返った。

 今回の三生役については「最初お話を頂いた時は、寺の息子なので由緒正しいおとなしい子だと思ってましたが、実際に台本を読むと、とても明るくて、印象が変わりました。三生は悩みを抱えながらも、永浦家や幼なじみたちに助けてもらって、また頑張るぞと奮起して、でもダメで恐る恐る帰ってきてみたいなところがすごくかわいらしく、愛着が湧きました」と思い入れ。

 「あとは、自分とちょっと似ているなと思うところもあって。僕も4歳ぐらいから芸能の仕事をしていて、楽しくお芝居している中でも、本当に自分のしたいことはこれなのかと考えたことがありました。最終的に『お芝居を仕事にしたい』と決意したんですが、三生も寺に生まれて、そのまま坊さんになるしかないのかという悩みがある役柄。僕にとっては共感できる部分が多かったです」と共通点を見いだし、役作りした。

 金髪は人生初。「僕は昔から昭和顔とか昔の日本人っぽい顔って言われていたんです。自分もそう思っていたので、金髪になったら面白いだろうなーって思っていたんですけど、なってみたら思ったほどでもなくて(笑)。染めた後に、友達とオンライン飲みをする機会があって、急に金髪の僕が何の予告もなしに現れるわけです。最初は『え?何それ?フィルター?』って言われたんですけど、『役で染めている』と言ったら、すぐに『そっちの方がいいんじゃない』と言われることも意外とあって。そうなんだと。思ったよりは好評でした(笑)」と気に入っている。

 人懐っこく、明るい三生は同級生チームのムードメーカー。高校卒業後は仏教を学ぶため仙台の大学に進学したが、自分に僧侶が務まるのか悩む。視聴者に愛されるキャラクターになりそうだ。

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2021年6月1日のニュース