元“マネーの虎” 訪ねてきた意外な未来のスターとは? 夢を託し「俺も金がない」と送り出す

[ 2021年5月21日 12:59 ]

堀之内九一郎氏
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 かつての人気番組「マネーの虎」に出演した実業家の堀之内九一郎氏(73)が、20日深夜放送のテレビ東京系「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」(木曜深夜0・12)にゲスト出演し、自身の波瀾万丈の人生や、自分の元を訪ねてきた“未来のスター”について明かした。

 鹿児島県生まれの堀之内氏は、父親の死後に2億円の遺産を手にしたが、「若い時に金を持つと、こっち(女遊び)とこっち(酒)ですよ」と、ジェスチャーをまじえながら金を食いつぶしたことを告白した。その後は電気店など事業を営むが成功せず、「東京に行って一旗揚げよう」と決意。ところが、所持金がなくなったため、静岡・浜松で行き場をなくし、ホームレス生活を始めたという。

 ある時、ごみ置き場にまだ使えそうな家電が落ちているのを見つけ、ひらめいた。「自分で使えるように修理しようかなと。1個拾って帰ると、ちょっとした手を入れると生き返る」。さらに、見かけたリサイクル店で、「自分がゴミで集めているようなものを売ってる」と驚き、自身もリサイクル店を創業した。地元テレビの環境保護キャンペーンとコラボしたり、日本テレビから半年の密着取材をするなどして、会社の知名度は急上昇した。一時は全国に260店舗、年商110億円の一大企業に成長。実業家が、熱意ある若手の起業に出資金を出す「マネーの虎」にも出演した。

 すると、同番組を見た男性が自身の元を訪ねてきたという。「空のF1」と呼ばれるエアレースのパイロット・室屋義秀(48)だった。燃料費、整備費に困窮していた室屋の頼みに、堀之内氏は「もともとパイロットになりたかったけどできなかった。飛行機だったら何とか考える」と、月に200万円を出資。自身の夢を託した。

 その後、室屋が大口スポンサーを見つけてきたところ、堀之内氏も「すぐ行け。俺も金がない」と送り出したという。室屋は17年には日本人初のエアレース年間総合優勝を果たすなど飛躍。その駆け出し時代を支えたのが堀之内氏だった。

 堀之内氏は現在、中古品売買の通販アプリを開発中で、新たなビジネスに乗り出しているという。

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2021年5月21日のニュース