舛添要一氏 新型コロナ・高齢者のワクチン接種対応に「八王子のやり方は良くないですよ」

[ 2021年4月12日 18:23 ]

 前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏(72)が12日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月曜~木曜後3・30)にゲスト出演。この日、65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種が全国の一部自治体で始まったことについて、私見を述べた。

ワクチン接種は、都内では12日から世田谷区と八王子市で開始。世田谷区は、高齢者施設から接種を行う一方、八王子市は先着順で行うなど、自治体ごとに対応が異なっている。これに、太平洋横断旅に挑戦するキャスターの辛坊治郎氏(64)に代わり、期間未定で月曜日の助っ人パーソナリティーを務める落語家の立川志らく(57)が「(ワクチン接種が)早い者勝ちというのは、まるでオリンピックのチケットを取っているみたいな感じ」とコメントすると、舛添氏は「供給が遅れているのが1番の問題なんです」と前置きしつつ、「それがあるんだけど、私は八王子のやり方は反対です。不公平感を増しますよ。早い者勝ちで1時間半くらいでもう終わっている。こういうやり方をしちゃよくないので、まだ世田谷のほうが良いと思います」と述べた。

 肝心な点は国が決めず、各自治体に任せていることについて、「こういう時のためにお上がいるんで。お上が『こういう順番で』と決める」と舛添氏。「これは八王子のやり方は良くないです。根源は(ワクチンが)潤沢に無いからなんですけども、これはやっぱり、手の打ち方が遅かったんだと思います」。

 舛添氏がかつて厚生労働大臣だった時に、今回同様に国産のワクチンが足りないという事態が起こったという。当時を振り返り、「大臣として(ワクチンを)外国から買ってくると言ったら『買うな』って言うんですよ。厚労省の医系技官とか薬系技官が『外国産は危ないからダメだ』って。しかも、危ないというのは嘘だったんです。そういうことがずっと続いてきて、この10年間放置されてきているから」と舛添氏。中東のイスラエルがワクチン接種をハイペースで進めていることを例に挙げて、「日本はG7の中で1番遅れていますよ」と嘆いていた。

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2021年4月12日のニュース