スピッツ ホールツアー中止とアリーナツアー開催を発表「バンドにとってライヴは命に等しいもの」

[ 2021年4月12日 17:10 ]

 ロックバンド「スピッツ」が昨年3~7月に予定も延期していたホール公演ツアーを中止すると12日、公式サイトで発表した。新たに新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドラインに沿う形で今年6~7月にアリーナ公演ツアーを開催する。

 延期を重ねたホールツアーは開催のメドが全く立たず、さらなる振替公演のスケジュール調整も難航を極めることが予想。「今後のバンド活動の長期的な視点から見ても、このツアーにこれ以上こだわり続けることのマイナスの側面が大きくなってきてしまっています」と中止を決定した。

 新たなアリーナツアーは6~7月に神奈川(ぴあアリーナMM)、愛知(日本ガイシホール)、広島(広島グリーンアリーナ)、北海道(真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)の計8公演。チケット代はホール公演の7000円から9800円に。「採算がまったくとれないため、チケット代も上げさせていただくことになります。歯痒いですが、不透明な状況の中であっても、立ち止まっているだけの時を過ごすことはやめようと決断しました。バンドにとってライヴは命に等しいものです。困難な時代にあっても、みなさんの日常をエンターテイメントがどれだけ潤し、輝かせてくれるかという事実は確実に存在します。感染対策をしっかりと行なった上で、みなさんと一緒に最高の時間と空間を作りたいと思っていますので、よろしくお願いします」とした。

 「ツアーに関するお知らせ」と題した発表は以下の通り。

 スピッツから2つのお知らせがあります。

 まず、『SPITZ JAMBOREE TOUR 2019―2020“MIKKE”』についてです。
 
 2020年3月~7月に予定していたホール公演は、満席での全公演開催の可能性を信じて、延期を重ねてまいりました。

 結果、本日に至っても開催の目処はまったく立っていません。すでに延期の日程が本来のスケジュールから1年を超える異常事態な上に、更なる振替公演のスケジュール調整は難航を極めることが予想されます。今後のバンド活動の長期的な視点から見ても、このツアーにこれ以上拘り続けることのマイナスの側面が大きくなってきてしまっています。

 以上の状況を受け、本日、ツアーの中止を発表させていただくことになりました。

 楽しみにお待ちいただいていたみなさんには申し訳ない気持ちでいっぱいですが、ご理解いただけますと幸いです。

 そして、もう1つのお知らせです。

 ホール公演の中止を受けて、新たに感染拡大防止ガイドラインに沿う形でアリーナツアーを開催します。

 タイトルは『SPITZ JAMBOREE TOUR 2021“NEW MIKKE”』です。

 『SPITZ JAMBOREE TOUR 2019―2020“MIKKE”』のアリーナ公演開催がなかったエリアを中心にスケジュールを組みました。残念ながらカヴァー出来ていないエリアもありますし、採算がまったくとれないため、チケット代も上げさせていただくことになります。歯痒いですが、不透明な状況の中であっても、立ち止まっているだけの時を過ごすことはやめようと決断しました。『スピッツ コンサート 2020“猫ちぐらの夕べ”』で踏み出した一歩を先に進めたいと思います。

 バンドにとってライヴは命に等しいものです。困難な時代にあっても、みなさんの日常をエンターテイメントがどれだけ潤し、輝かせてくれるかという事実は確実に存在します。

 感染対策をしっかりと行なった上で、みなさんと一緒に最高の時間と空間を作りたいと思っていますので、よろしくお願いします。

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