加山雄三が復帰宣言、小脳出血で言語障害もリハビリで70%回復 4・11新曲配信

[ 2021年3月26日 05:30 ]

取材に応じた加山雄三
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 昨年8月に軽度の小脳出血を起こし療養していた歌手の加山雄三(83)が活動を再開する。復帰を前にスポニチ本紙の取材に応じ、ろれつが回らない言語障害が出たことを告白。リハビリを経て70%ほど回復しており「人生100年時代だからね。もっと長生きしたいね」と話した。

 加山は水分補給をした際に誤嚥(ごえん)を起こし、せき込んだことにより小脳内が出血した。当初は左手の感覚異常があったが徐々に回復し「まひもないし、思考回路も全然変わらない」とした。

 だが、滑舌が悪化。これまでと比べると「最初は30~40%」しかスムーズに話せず、「ちょっとヤバいなという気持ちはあった」と振り返った。発声の教科書通りに音読するリハビリを続け良化。会話に支障ないところまで回復した。

 4月11日から新曲「紅いバラの花」を配信して活動を再開。60年代に収録された未発表テープに現在の歌声を重ねたもので「歌だとろれつが気にならない」と胸を張った。

 11月の退院後から散歩とカラオケに没頭。最近は1キロ止まらずに歩けるようになった。スタッフが常駐し食事の用意もしてくれる「自立型ケア付き住宅」に転居。栄養面の改善もあって「8キロやせた」という。健康を取り戻した若大将。新曲の配信日は84歳の誕生日で「94歳まで生きたいね」と豪快に笑った。

 《声で故郷に貢献》来月5日から、加山の故郷・神奈川県茅ケ崎市内の商店街や病院、市役所などで、AI音声合成技術により作成した加山の声によるアナウンスが使用される。療養で活動ができない中、せめて声で故郷を盛り上げたいという思いに音声合成を手がける企業が賛同。市なども全面協力し実現した。

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2021年3月26日のニュース