仲代達矢さん追悼続々 山崎努「僕らのヒーロー」加山雄三「寂しさでいっぱい」益岡徹「親をなくしたよう」

[ 2025年11月11日 18:05 ]

仲代達矢さん(2019年撮影)
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 日本を代表する俳優で、文化勲章受章者の仲代達矢(なかだい・たつや、本名仲代元久=なかだい・もとひさ)さんが8日、肺炎のため都内の病院で死去した。92歳。訃報を受け、芸能界から追悼コメントが続々と寄せられた。

 仲代さんが主宰した優養成所「無名塾」に1980年に4期生として入塾し、舞台、ドラマと現在も幅広く活躍している俳優の益岡徹(69)は「ここ数年いつかこの日が来ることを心しておりました。役者を目指して以来45年師匠として、また心の拠り所としてあり続けてくれました。棺の中のお顔を見て、もう一度親をなくしたように感じました。何よりたくさんの一緒に過ごした時間、年月茫然として涙が流れていました。仲代さん、ありがとうございました」としのんだ。

 また、同じ俳優座出身で映画「天国と地獄」「影武者」などでも共演した俳優の山崎努(88)は「俳優座養成所時代、四年先輩の彼が僕らのヒーローだった。(仲代さんが四期生で僕は八期)同級生のなかには、タバコの吸い方まで真似をする奴がいた。その頃から彼は、舞台、映画両方で大活躍。若手有能演劇俳優が同時に映画スターになった第一号が彼、ナカダイタツヤ 映画で一緒になると先輩後輩の意識が強くなったように思う。とはいえ共演の機会はあまり無かった。『天国と地獄』『影武者』くらいか。映画の世界では先輩、後輩の関係はあまりないものだが、我々はお互い四つ違いを大切にして、それを楽しんだ、と思っている よい旅立ちであることを願います。グッドラック。ありがとうございました」と感謝した。

 01年のドラマ「嘱託刑事・小山田昭平 旅路の果て」で仲代さんと共演した俳優の宮川一朗太(59)は自身のSNSを更新し「仲代達矢さんが旅立たれた…と」と書き出すと「僕にとっては雲の上の方でしたが、今から20年以上前にドラマでお世話になり。撮影後、僕の事をとても褒めていたと人伝に聞いて、凄く嬉しかったのを覚えています」と回想。「本当にありがとうございました。ゆっくりとお休みください。心からご冥福をお祈りします」と感謝のメッセージをつづった。

 2年前に仲代さんの一人芝居を観劇したという歌手の加山雄三(88)も自身の公式サイトを更新。「仲代さんは私の5つ年上の先輩ですが、現役でご活躍されている姿を拝見し、とても勇気をいただいておりました」とつづった。2年前を振り返り「長尺の台詞に加え、舞台上で軽やかにステップを踏む姿、90歳とは到底思えない素晴らしいステージでした。今もその時の元気な姿が目に浮かびますが、人間誰しも死を迎えるという抗えない事実に、ただただ寂しさでいっぱいです。仲代さん本当にありがとうございました。ご冥福をお祈り申し上げます」とメッセージを寄せた。

 かつて「無名塾」のオーディションに落選し、その後、95年のNHKドラマ「大地の子」で仲代さんと共演を果たした俳優の上川隆也は公式X(旧ツイッター)を更新。「突然の訃報に接し、去来する万感の思いに言葉を失っております。今は只々心より御冥福をお祈り申し上げます」と先輩を悼んだ。

 狂言師・野村萬斎(59)は「仲代さんとは約40年前、主演された黒澤明監督作品『乱』に、私が映画初出演させていただいたことで知己を得ました。能面を意識されたメイクに、毎回3時間を費やされて撮影に臨まれていたことを思い出します」と振り返り、「本年6月22日、仲代さんがライフワークとされていた能登演劇堂での『肝っ玉おっ母と子供たち』の千穐楽公演を拝見し、楽屋で久しぶりにご挨拶をさせて頂きました。長い台詞を物ともせず、重厚で包容力もあり、かつ軽妙洒脱な愛嬌ある演技を目の当たりにし、その奇跡のような舞台に役者としての最高位を見せて頂いたと思っておりました。突然の訃報に哀心の念に堪えません。伝統芸能の立場から申し上げますと、仲代さんが現代劇の旗手として舞台に立ちながら、役所広司さん、若村麻由美さんはじめ、多くの役者を育てて来られた功績は、特筆に値すると思います。ご冥福を心よりお祈り申し上げます」とつづった。

 日本アカデミー賞協会は公式Xを更新し「俳優の仲代達矢さんが逝去されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と悼み「55年に俳優座に入団後、56年『火の鳥』で映画デビュー。『人間の條件』『用心棒』『椿三十郎』など数々の名作に出演されました。『無名塾』を主宰。生涯現役で日本の映画界、演劇界を牽引されました」と功績を紹介。「日本アカデミー賞では第6回『鬼龍院花子の生涯』、第10回『熱海殺人事件』『道』で優秀主演男優賞を受賞。第39回に協会栄誉賞を受賞されました」と同賞との関わりを明かした。そして「協会栄誉賞受賞時インタビューで映画人生を振り返っていただきました」と思い出を振り返り「映画は、小林正樹監督の作品(『黒い河』)で“人斬りジョー”という悪役を演じ、次に『人間の條件』で正義の人をやらせて頂きました。その間に黒澤(明)さんの映画に出させて頂いて」「残念なのは、小津(安二郎)さんと溝口(健二)さんの映画には出られなかった。そんな贅沢を言ってみんなに怒られる。そういう意味では幸運な俳優生活を送ったと思います。今日は素敵な賞を頂いて、光栄に思っております」と語っていたと伝えた。

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