MIKIKO氏、一連の報道を受けコメント「悩み抜いた上で辞任の決断に至りました」

[ 2021年3月26日 20:47 ]

振付師のMIKIKO氏
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 振付師のMIKIKO氏(43)が26日、自身のツイッターを更新。一部報道に対してのコメントを出した。

 MIKIKO氏は渡辺直美への容姿侮蔑発言などにより東京五輪開会式・閉会式のクリエイティブ・ディレクターを辞任した佐々木宏氏の前任者。MIKIKO氏は佐々木氏により“追放”されたとも報じられており、さらに開会式を取り仕切っていた電通に対し、自身の思いをつづったメールを送りつけた、とも言われていた。

 MIKIKO氏は一連の報道を受け、今までコメントを差し控えていたが、「日々目まぐるしく情勢の変わる中、この問題が長引くことで、選手の皆様はじめ今まさに大会開催に向けて頑張っていらっしゃる方々が集中できない一因になるのであればとても苦しく、やはり私自身の口から思いをお伝えする責任がある」と考えを改め、コメントを出す決意をしたという。

 MIKIKO氏はコロナ禍で開閉会式の準備が停止している中、去年の10月に「これ以上(皆様を)お待たせするわけにはいかない」と「勇気を出して私から電通に問い合わせ」を入れたそう。そこで初めてMIKIKO氏は「すでに別の演出家がアサインされ、新しい企画をIOCにプレゼン済み」という事実を知ることとなる。

 その後「11月になって新しい企画、新しい演出家のもとで改めてオファーを頂きました」というMIKIKO氏。ただ、そこで「これまでの企画案に尽力してきていただいた皆様との関係で道義にも反している」と感じてしまったとか。MIKIKO氏は「このような疑問を持ちながら参加するわけにはいかない、と悩み抜いた上で辞任の決断に至りました」と、辞任の真意について明かした。

 さらに「延期前まで精魂込めてセレモニーに向き合ってきた方々としっかりコミュニケーションをとり、無駄のない前向きな新しい企画を全員の力を合わせて一緒に作りたかった」と無念の言葉をつづったMIKIKO氏。今後については「個人として、組織の一員として、あるいは組織そのものとして、それぞれのお立場での正義があるのだと思います。もうこれ以上の発言はせず、目の前の一つ一つの仕事に心を込めて向き合っていくことが、私にとっての正義です」と、五輪とは別のところで自らの“正義”を貫き通すことを宣言した。

 また、「もし東京オリンピック・パラリンピックが開催されるのであれば、日本が世界に誇れる、子どもたちに誇れる、開催できた全てのことや全ての人に、感謝を届けるセレモニーになって欲しいと心から願います」と五輪の成功を心から願ったMIKIKO氏。最後は「体調に関してはおかげさまで快方に向かっております」と自身の体調についても伝えていた。

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2021年3月26日のニュース