海老蔵 26日フジ特別ドラマ「桶狭間」主演「今の時代に必要なヒントを信長が持っている」

[ 2021年3月21日 05:00 ]

織田信長を演じる市川海老蔵(C)フジテレビ
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(43)の十三代目市川團十郎白猿襲名を記念した、フジテレビの特別ドラマ「桶狭間~織田信長 覇王の誕生~」が26日(後9・00)に放送される。

 今川義元の大軍を数的にはるかに劣る織田軍が打ち破り、日本史上最大の逆転劇とうたわれ、織田信長を一躍戦国時代の主役に押し上げた伝説の一戦“桶狭間の戦い”を題材とした本格歴史エンターテインメント。

 海老蔵が主役の織田信長を演じる他、三上博史(58)、広瀬すず(22)、中尾明慶(32)、竹中直人(65)、北村一輝(51)、味方良介(28)、鈴鹿央士(21)、堀井新太(28)、堀越勸玄(7)、市川ぼたん(41)、松田龍平(37)、黒木瞳(60)、佐藤浩市(60)の豪華キャストの出演が決定している。

 あらゆるエンターテインメント作品が中止、または制約を受ける中、今できる最大限の「テレビドラマという形でエンターテインメントをお届けしたい」という海老蔵本人の強いメッセ-ジが込められた今作品に期待が集まる。

 信長を演じた感想について、海老蔵は「信長が斎藤道三に言う台本のセリフが印象的で、そのセリフに私自身が感化されました。人の価値観の大きさの違いにすごく影響を受ける、求めるべきものは何なのかっていう。戦も商いも明日すらもわからないのだから、明日を求めてはいけないのだという話を信長と道三が二人でします。明日を求めてしまうとみな、どんどんいろいろなことを抱え込んで苦しくなってしまう。それももちろんあるべき姿ではあるけれど、信長の言っていることは、求めるべきことは、自分が死んだ後に明るい素敵な未来がくること。そこには変化があるし、みんな変化を怖がるけれど、変化を怖がらずに、自分の滅びた後のことを想像することを求めるという。あれは凄いセリフだと思いました」と、信長の凄みに圧倒されたという。

 また、佐藤浩市との初共演については「(お父様も同じ役者ということで)若い時から自分の信念をしっかり持たれている方とご一緒できたことはうれしかったです。そして、娘のぼたんとの共演シーンがありましたが、終わった後に私に優しい言葉をかけてくれて。『彼女の(四代目市川ぼたん襲名披露後の)デビュー作で相手役ができて、私も歴史にひとつ名を連ねることができました』と言ってくださったことがうれしかったです」と頬をゆるめた。

 自身の子どもたちとの共演については「今回の出演は自分たちで決めさせました。プロデューサーにどうするか聞かれて『やります』と自分で言ったので、私は受け入れただけです。親と子ではなく、いち俳優さん、いち女優さんとして接したと思っています」と胸を張った。

 最後に、視聴者に向けて「今の時代に必要なヒントをこの『桶狭間』という作品の中の織田信長は持っていると思います。生きるということとか、さまざまなことが起こる世の中でどうあるべきかだとか、そういうヒントがこの人の生き方の中にはあるなと思います。信長の人としてのあり方、考え方、存在、周りの巻き込み方は共感できる部分がたくさんあると思いますので、そういうところを視聴者の方には感じていただきたいです。織田信長、今川義元、斎藤道三、木下藤吉郎、濃姫、彼らが生きてきた歴史の中で、信長という、変化を求めた一人のカリスマが昇りつめていく。その姿は、変化が必要とされている今の世の中でも何かの役に立つのではないかと思います」と語っていた。
                                                                

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