市川團十郎 團菊祭助六上演前に江戸紫の鉢巻贈呈 長男新之助は声変わりの最中「ジレンマもある」

[ 2026年4月21日 15:41 ]

5月3日の初日を前に取材に応じた市川團十郎
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 歌舞伎俳優の市川團十郎(48)が21日、東京・豊洲市場で「團菊祭五月大歌舞伎」(5月3日初日、歌舞伎座)夜の部「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」江戸紫の鉢巻贈呈式に臨んだ。

 同演目は歌舞伎十八番の一つ。演じる際には、魚河岸へあいさつに出向き、旦那衆から舞台で使用する引幕、下駄、鉢巻などが贈呈されてきた。現在は魚河岸水神社と魚河岸に関する文化行事を魚河岸に関する文化行事を守る魚河岸会から、助六を演じる團十郎家の俳優に江戸紫の鉢巻が贈呈される習わしとなっている。

 鉢巻を受け取った團十郎は「歌舞伎や魚河岸、助六由縁江戸桜という演目には江戸の情緒がちりばめられている。そういった部分を父に教わったように演じられるように頑張りたい。古典の良さと現代の良い男という雰囲気を、私が出せるように努力したい」と意気込んだ。

 当代團十郎は歴史上初めて、新之助、海老蔵、團十郎全ての名跡で助六を演じた俳優となった。2000年の新之助時代を振り返り「父(十二代目市川團十郎さん、13年死去)がやるような共演者の方々と、私みたいなペーペーがさせていただいた。やはり12代目團十郎がそういう環境をつくってくれた」と父への感謝を口にした。團十郎としての助六に「新たな境地にいかないといけない。浅くない、深い経験を生かしたい」と気持ちを新たにした。

 今回、劇中で行われる口上には長男の市川新之助(13)も参加する。現在は声変わりの最中だといい「そういった中で昨日も稽古しましたが、彼の中でも幼少期の声と声が変わっている段階で完成されておらず耳が慣れていない中で、やっていくジレンマもあります」とおもんぱかった。

 その上で「今は分からなくてもいいんです。そのうちに分かる。自分が(助六の)他の役をやったり、ゆくゆく海老蔵を襲名する時に助六をやる時に、自分が口上を勤めたという経験がこの演目を最初から理解することにつながる」と将来に期待を寄せた。

 成長ぶりについては「何も成長していない」と冗談も飛ばしつつ、背が伸びたことを報告。1メートル76センチの自身の体を使い「肩くらいはありますね。普通の女性くらいはあるんじゃないんですか?頼りがいはないですけども」とほほ笑んだ。

 代々受け継がれてきた助六は、美男子としても名高い。息子への「かっこいい男になるために伝授すること」について問われると「あいつは顔も良いですし、ほっておいてもかっこよくなりそう」とニヤリ。「私の時代のカッコいいと、彼の時代のカッコいいは全然違う。彼は彼のかっこよさを追求していくんじゃないかな。期待しています」と父の目線で語った。

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