渡さん 歌手としても紅白に2度出場 73年発売「くちなしの花」は180万枚の大ヒット

[ 2020年8月15日 05:30 ]

渡哲也さん死去

歌手でも人気を博した渡哲也さん(左)。82年には石原裕次郎さんと共演
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 渡さんは歌手としても人気を博した。1965年6月に「純愛のブルース」をリリースし、歌手デビュー。歌とは無縁の人生を歩んでいただけに「元々、歌には興味がなかった。でも日活に入るとみんな歌わされた」と後述するなど、なかなか前向きに取り組むことはできなかったという。

 転機は73年8月21日にリリースした「くちなしの花」の作曲者である遠藤実さん(08年12月6日死去、享年76)との出会いだった。昔を思い出し、涙を浮かべながらピアノを弾く遠藤さんの姿に渡さんは心打たれた。疎開先の新潟で貧しい少年時代を過ごし上京後は苦労しながら独学で作曲を学んだ遠藤さんの思いが「くちなしの花」には込められていると気づかされた。

 ある時、遠藤さんから「間奏は何のためにあるか分かるか?」と聞かれ、答えに詰まっていると「詞に書いてある情景を思い浮かべるためだ。歌うのではなく、語ればいいんだ」と教えられたという。

 「くちなしの花」は74年にオリコンの週間順位で4位まで急上昇し、累積売り上げ180万枚の大ヒット、全日本有線大賞金賞も受賞した。同年、大みそかの第25回NHK紅白歌合戦に初出場。贈られた白い花束を抱えながら熱唱した。19年後の石原裕次郎さんの七回忌に当たる93年にも同じ「くちなしの花」で2度目の紅白出場。「歌は心で歌うこと」との教えを胸に、シングル50曲以上を歌い上げた。

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