映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネさん死去 「ニュー・シネマ・パラダイス」「荒野の用心棒」など

[ 2020年7月7日 05:30 ]

エンニオ・モリコーネさん
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 イタリアの作曲家で「ニュー・シネマ・パラダイス」など数々の映画音楽を担当した巨匠、エンニオ・モリコーネさんが、6日までにローマの病院で死去した。91歳。現地メディアが報じた。大腿骨を骨折し入院していたという。

 1928年、ローマで生まれた。名門サンタ・チェチーリア音楽院で学び、50年代から活躍。生涯にわたり500本以上の映画音楽を手掛けた。キャリアの初期には、幼なじみのセルジオ・レオーネ監督と組んで活動。「荒野の用心棒」、「夕陽のガンマン」などイタリア製西部劇のマカロニ・ウエスタンで存在感を強めた。口笛によるメロディーなど、叙情的で優雅でありながら強い印象を与える音楽が特長。

 87年には「アンタッチャブル」でグラミー賞を受賞。89年の「ニュー・シネマ・パラダイス」で世界的な知名度を得た。16年には「ヘイトフル・エイト」の音楽で第88回アカデミー賞作曲賞を受賞した。03年のNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」で音楽を担当したこともある。

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2020年7月7日のニュース