渡辺王将 攻守逆転させた△5六角の踏み込み

[ 2020年3月15日 05:30 ]

第69期大阪王将杯王将戦 7番勝負第6局第2日 ( 2020年3月14日    佐賀県上峰町・大幸園 )

第69期王将戦第6局第2日A図(84手目△5六角まで)
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 【明暗この一手 関口武史】初日と変わり指し手が進まない2日目、抜け出したのは広瀬だった。

 昼食明けの▲8五角が敵陣をにらむ好手、続いて▲4一銀が厳しい追撃。控室の評価も広瀬良しで固まる。渡辺も銀を打たれた瞬間の表情は苦悶(くもん)にゆがみ、力なく△7四歩と角道を遮ると視線が泳ぐ。

 しかし▲3二銀成を見て渡辺の目に再び生気が宿る。間隙(かんげき)を縫って踏み込む△5六角(A図)が攻守を逆転させる鋭い切り返し。飛車取りの放置に加え飛車成りを受けない強烈な一手だ。

 ▲3二銀成に代えて▲3二銀不成が良く△5六角に▲3一銀不成△2九角成▲7五桂と挟撃を築く手が有力な変化だった。一瞬で体を入れ替えた渡辺は、粘る広瀬を振り切り逆転をおさめた。

 劇的な展開で最終局にもつれ込んだ。(スポニチ本紙観戦記者)

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