エスパー伊東「早く治して復帰したい」 多発性脳梗塞を発症し入院、生活保護受けるも再起に意欲

[ 2020年2月28日 20:20 ]

お笑い芸人のエスパー伊東
Photo By スポニチ

 お笑い芸人のエスパー伊東(59)が28日放送のTBS「爆報!THEフライデー」(金曜後7・00)に出演。多発性脳梗塞を患い入院、生活保護を受けている現状が伝えられた。伊東はリハビリに励んでおり、「早く治して復帰したい」と芸能界復帰に意欲を燃やした。

 1990年代、ボストンバッグの中に入り込むカバン芸を武器に一大旋風を巻き起こした伊東。番組では、伊東を「謎の病で緊急入院している」と紹介、共演経験のあるオリエンタルラジオ・藤森慎吾(36)が、病室を訪れ本人を直撃取材をする模様が放送された。白髪交じりの髪の毛に、生気のない顔で「やぁ」とつぶやく。ろれつが回らない、顔面にまひの症状がみられる伊東の激変ぶりに、藤森は言葉を失った。

 最初に体の異変が起きたのは、2017年。結婚式の余興でカバン芸を披露した際、足に激痛が走った。それでも、我慢して仕事を続けていたが、痛みに耐えかねて芸を失敗することが増えたという。イベント会社からはクレームが。立ち上がれず台車に乗せられ退場することもあり、「やっぱり助けが必要なほど。ひどいもんですよ。気力で歩いていた」と振り返った。仕事のオファーもなくなった。立つことも困難となり、食事は配達の弁当。飲み物を買う際は、5階の自室から階段をはいつくばって降りていた。

 知人の助言で病院で診察を受けたところ、右変形性股関節症との診断を受けた。早期発見で完治しやすいが、進行すると骨と骨のすき間にある軟骨が、すり減り、骨同士がこすれ合って激痛を伴う。皮肉にも、十八番のカバン芸をやり続けたことで悪化した。伊東は「もっと早く手を打てばよかったのが、ここまでなっちゃったから、やっぱりすぐ病院行けばよかった」と、力ない声でこぼした。

 18年12月に会見し、治療に専念するため休業することを発表した。その後、再び精密検査を受けると、多発性脳梗塞を発症していたことが判明した。19年2月に右変形性股関節症の手術を受け、同年4月には多発性脳梗塞の投薬治療を開始した。

 藤森から「生活費は?」と問われた伊東は、「深く語りたくな…」。伊東の面倒を見ている、ものまね芸人・ビトタケシ(57)が「今は生活保護で」と打ち明けた。収入が全くないため、生活保護を受けており、入院費などが差し引かれた支給額は約2万円、まかなえない分はビトタケシが工面しているという。

 リハビリも決して順調ではない現状に、「大丈夫じゃないな。足がちゃんと動かない。それに尽きます」と弱気な伊東だったが、爆笑問題からのビデオメッセージを見て顔をほころばせる場面も。同時期にデビューし、度々共演した太田光(54)が「エスパーこの野郎、何やってんだよ。新ネタ作ってまた一緒にライブに来てもらいたいね」とエール。伊東は、「行きます!また一緒にライブやりたいな、早く治して復帰したい。その時は舞台に呼んでください」と宣言、復帰を誓った。

続きを表示

2020年2月28日のニュース