「ハリー・ポッター専用劇場」2022年夏、赤坂に誕生 アジア初 TBSとホリプロがタッグ

[ 2020年2月13日 22:30 ]

2022年にハリー・ポッターの専用劇場としてリニューアルされる「TBS赤坂ACTシアター」の外観
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 人気ファンタジー小説の舞台版を上演するアジア初の「ハリー・ポッター専用劇場」が、2022年夏に東京・赤坂に誕生する。TBSが開局70周年を記念し、大手芸能事務所「ホリプロ」とのタッグで舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」を同所で上演。無期限のロングラン形式を取っており、ストレートプレーの舞台としては日本初の試みとなる。

 同局に隣接するTBS赤坂ACTシアターを来年後半から改修。専用劇場へとリニューアルし、外壁や内装でも世界観を表現する。

 「…呪いの子」は英ロンドンのウエストランドで2016年7月から上演中の舞台の日本キャスト版。英国の制作陣が指揮を執り、配役は今後オーディションで決定する。

 ハリポタ関連で初の舞台作品で、小説の最終巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」の19年後を描いた物語。シリーズ原作者のJ・K・ローリング氏らが考案し、作家のジャック・ソーン氏が戯曲として書き上げた。小説としても発売中。ハリー・ポッターの次男アルバスと、ハリーの宿敵ドラコ・マルフォイの長男スコーピウスを中心に展開する物語で、担当者は「小説や映画と同様に子供から大人まで楽しめる舞台作品」と話している。

 現在はロンドン、米ニューヨーク、サンフランシスコ、豪メルボルンの4都市でロングラン上演中。数多くの演劇賞を受賞するなど高く評価されており、英ローレンス・オリヴィエ賞で9冠、米トニー賞では6冠。各地でチケットが入手困難となっており「時期によっては1年待ちになることもある」(関係者)という人気ぶりだ。

 今後ドイツやカナダでも始まり、日本は7番目の上演。1部・2部とも約3時間で計6時間の壮大な物語。チケットは1万5000円程度となる見込みだ。

 13日にロンドンで調印式が行われ、TBS・佐々木卓氏、ホリプロ・堀義貴氏の両社長が出席。佐々木社長は「日本にいる数百万人のファンも大変喜んでくれるに違いないと確信しております」、堀社長は「ホリプロにとって長年の夢であるロングラン公演がいよいよと実現します」と力を込めた。

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