ここ10年疎遠も…宍戸開、父・錠さんしのぶ「厳しい顔、優しい顔持った父でした」

[ 2020年1月23日 05:30 ]

宍戸錠さん死去

「大変驚いています」とホームページにコメントを寄せた長男の宍戸開
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 「エースのジョー」の愛称で親しまれた俳優の宍戸錠(ししど・じょう)さん(享年86)が都内の自宅で死去したことが分かって一夜明けた22日、長男で俳優の宍戸開(53)が、所属事務所のホームページに「このたびは突然の事で大変驚いています」とコメントを発表した。

 「俳優として、父親として、厳しい顔、優しい顔を持った父でした。本当に多くの事を学びました」としのび「昭和の銀幕のスター“エースのジョー”を応援してくださった皆さまには、心より感謝申し上げます」と、短い文面でつづった。2人はここ10年ほど疎遠で、行き違いから確執が取り沙汰されていた。

 またこの日、生前ゆかりの芸能人らが故人へ思いを寄せた。大手映画会社同士の引き抜きを防止した「五社協定」時代の東映で日活の宍戸さんとしのぎを削った千葉真一(80)は「当時、映画会社同士の野球大会が後楽園球場であって僕は投手。錠さんを三振にとったことをよく覚えてます」と懐かしんだ。以来仲良くなり、千葉の代表作のTBSドラマ「キイハンター」にも出演してもらったという。「酒を飲んでも勢いがあって、それが日活の色なんだと感じた。風貌に似合わず本当に優しい人でした」と語った。

 宍戸さんが司会した日本テレビ「元祖どっきりカメラ」で、宍戸さんにプラカード持ちとして登用された俳優野呂圭介(86)は「日活を辞めた僕を、個人事務所で拾ってくれたのも錠さん」と感謝。17年に「どっきり」スタッフの集う年1度の会合で顔を合わせたのが最後といい「クールでシャイで群れたがらなかったが、こちらが溶け込んでいけば心を開く人だった」と話した。

 宍戸さんの都内の自宅前には多くの報道陣が集まったが関係者の対応はなかった。葬儀・告別式の日取りは未定。

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