浅香光代 芸歴80年「私は怒ってんのよ」現在の時代劇俳優へ“形”ができていないことに苦言

[ 2019年12月10日 12:56 ]

女優の浅香光代
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 女優の浅香光代(91)が10日、フジテレビ「ノンストップ!」(月~金曜前9・50)にVTR出演。現在の時代劇俳優が着物の着こなしや立ち振る舞い、所作などの“形”ができていないことにげきを飛ばした。

 7歳で演劇の世界へ足を踏み入れた浅香は、14歳で「浅香光代一座」を旗揚げ。戦後の女剣劇ブームを作り上げた。芸歴80年を超えた現在は、日本時代劇研究所の名誉顧問を務め、月1回ほど、次世代へ剣劇などの指導を行っている。

 浅香は「私は怒ってんのよ。誰かちゃんとしたの(人)が言ってやらないと」と、現在の時代劇への憤りを語った。町娘役の女優が帯をきちんと結べていないことなどを指摘し、「これでお客さまが『こんなもんかな』と思われるのが嫌だ」という。時代劇では、着こなしなどの“形”ができていないと台無しになると考えているとし、「私なんかはね、うるさい(厳しく指導される)時に育ちましたから、ちゃんとやらなきゃいけないって。役者だからいいかげんだって言われんのが嫌だ」と語った。

 また、最近は殺陣の所作について、形が崩れていても誰も指摘しないとして「教える方もね『いいんだよ、それでいいんだよ』って言っちゃうとね、習う方も『これでいいんですね』って(なる)。私は本当に残念だな」と話した。「一言一句間違えないで、一生懸命お客さんにも喜んでもらえるような芝居をしなきゃいけない。(私は)いつも初日と思ってやってます」と、心構えを述べた。

 自身について、生涯現役か問われると「そうですね。それっきゃないじゃないですか」と明言。健康状態も良好で「『浅香さんおいくつですか?』って(聞かれると)光代だから34ですよって言っちゃう」と笑顔を見せた。「腰が痛いの足が痛いの、それは絶対に言わない」と健康ぶりをアピールしていた。

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2019年12月10日のニュース