「なつぞら」異例の最終回後に関連特番!音尾琢真&板橋駿谷が十勝へ「北海道の皆さんへ最後に感謝を」

[ 2019年9月27日 08:15 ]

連続テレビ小説「なつぞら」の関連特番「なつぞら紀行~柴田牧場はこうして生まれた~」で十勝を訪れた音尾琢真(上)と板橋駿谷(C)NHK
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 女優の広瀬すず(21)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜前8・00)の最終回(第156話)が今月28日に放送された直後、総合テレビで関連特番「なつぞら紀行~柴田牧場はこうして生まれた~」(前8・15~9・00、北海道ローカル)がオンエアされる。本編が終わった後の関連特番は異例。

 節目の朝ドラ通算100作目。大河ドラマ「風林火山」や「64」「精霊の守り人」「フランケンシュタインの恋」、映画「39 刑法第三十九条」「風が強く吹いている」などで知られる脚本家の大森寿美男氏(52)が2003年後期「てるてる家族」以来となる朝ドラ2作目を手掛けるオリジナル作品。戦争で両親を亡くし、北海道・十勝の酪農家に引き取られた少女・奥原なつ(広瀬)が、高校卒業後に上京してアニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿を描く。

 ドラマ制作にあたり、北海道に実在する開拓農家たちが語った数々の体験やエピソードを参考にしたが、その舞台裏を探るため、柴田牧場の従業員・戸村菊介役の音尾琢真(43)と、なつが通った十勝農業高校の同級生で“番長”こと門倉努役の板橋駿谷(35)が十勝へ。さらに広瀬、草刈正雄(67)、吉沢亮(25)、大森氏らが「なつぞら」に託した思いを語る。

 音尾は十勝の牧場に足を運び、実際に体を動かして開拓の苦労を体感。板橋は念願だった初の十勝訪問が実現。実際に現役の農業高校生と交流した。

 音尾は「今回、十勝を旅して、開拓農家さんの体験や葛藤、喜びなどをうかがいました。僕も北海道に生まれ育ちましたが、やはり住んでみないと分からない良さと厳し さがありますよね。だからこそ、独自の文化が育つのかなと感じました。この土地で暮らしてる人からヒントを得て、北海道だからこそ生まれる何かを伝えていきたいと改めて思いました」と実感。

 板橋も「誰かを喜ばせたい、という思いがある人が道を切り拓くんだな、と今回の旅を通して思いました。思いは目に見えないものだけど、見えたような気がします。ここから開拓者魂を頂いて、自分の人生を耕していこうという気持ちになりました」と刺激を受けた。

 最終回後に関連特番をオンエアしても本編のPRにはならないが、編成の狙いについて、NHKは「ドラマの世界観に余計な情報を加えずに物語に没頭していただきたく、さらに、ドラマを見終わった後の方がドラマの参考にさせていただいた開拓者たちの物語も視聴者の皆さんに深く響き伝わるのではという思いから、最終回直後に編成しました。サイドストーリーとして最後に楽しんでいただくとともに、北海道の方々にお世話になりながら作っているドラマでもあるので、北海道の皆さんへ最後に感謝を伝える番組という意味合いもあります」と説明した。

 久保健一チーフプロデューサーは「十勝の皆さんのご協力を頂きながら制作してきた『なつぞら』がいよいよ最終回を迎えます。ドラマの制作にあたっては、スタッフや脚本家が十勝を走り回り、多くの体験談や手記から学ばせていただきました。開拓時代の苦難、その中で見つけた喜び、それがドラマの根っこになりました。今回、音尾さんと板橋さんが改めて十勝へ!ドラマ制作の秘密を明かします。北海道の皆さんへの感謝を込めて、北海道だけに贈る特別編です。ぜひご覧ください」とアピールしている。

 今回の関連特番「なつぞら紀行~柴田牧場はこうして生まれた~」は全国向けに11月2日午後6時15分からBSプレミアムでも放送される。

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2019年9月27日のニュース