乃木坂・桜井玲香 「あの人、アイドル」という声に負けないように「頑張りたい」

[ 2019年8月2日 21:30 ]

「THE BANK ROBBERY!~ダイヤモンド強奪大作戦~」の初日囲み取材に出席した(左から)小林顕作氏、元木聖也、原嘉孝、桜井玲香、田中要次
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 「乃木坂46」の桜井玲香(25)が2日、東京・渋谷区の新国立劇場中劇場で開かれた舞台「THE BANK ROBBERY!~ダイヤモンド強奪大作戦~」(12日まで)の初日囲み取材に出席。桜井は7月8日に自身のブログで9月1日に東京・神宮球場で開催される「真夏の全国ツアー2019」の千秋楽公演を最後に、乃木坂を卒業することを発表。この日は卒業発表後、初の公の場で、同舞台に懸ける意気込みを語った。

 1958年の米国ミネソタ州が舞台。銀行がハンガリー国の王子から預かったダイヤモンドを巡り、刷りや脱獄囚、詐欺師たちが騙し合う、サスペンス喜劇。桜井は結婚詐欺師のカプリス・フリーボーイズ役を務める。「可愛らしい部分もありつつ、詐欺師らしいちょっと素が出る瞬間があったりっていうのをうまく強弱つけて表現できたらいいな」と意気込みを語った。カプリスは「宇宙Six」「ジャニーズJr.」の原嘉孝(25)が演じる主役のサム・モナハンに、最初は騙そうとして近づき、やがて二人は恋に落ちるという。

 笑いが絶えない稽古場で、小林顕作氏の演出で桜井は「乃木坂」を、原は「ジャニーズ」のアイドルであることを壊されるくらい「違うキャラ」になっているという。

 小林氏は桜井を「だいぶ面白くないですか」と言う。すると桜井は「私、ちょっとゲラなので。すぐ笑っちゃうところがあって」とクスリ。小林氏は「こんなにゲラな人だとは思わなかった」と笑い、「コメディーだから面白くやりたくなるじゃないですか。そうするとすぐ笑っちゃうんですよ」と話し、原も「シリアスなシーンで僕の顔を見ると笑っちゃうんですよ。何で、と聞くと、『顔見ると笑っちゃう』って言うんで、顔をまじまじとみたら、笑っちゃうんです」とちょっと困ったエピソードを紹介した。

 そして、桜井にとっては乃木坂卒業までの最後の舞台。どんな気持ちで臨むのかと聞かれると、「私のファンの方も、それ以外の作品を見に来たって方も、きっと『あの人、アイドルなんだな』っていう認識もされながら見られると思うので、そこに負けないようにそんなこと忘れるくらいコメディエンヌとしてちゃんと徹底して頑張りたいです」と頼もしい答え。続けて、「これがたぶん勝負になるから」と周囲の人に言われたことを明かし、「それくらいの気持ちで臨まなきゃな」と明るく話した。

 小林氏は「僕はかなりウケると思う。こんな可愛らしい人で、こんな面白い人、僕はあんまり出会わない」と桜井のコメディエンヌのセンスを高く評価。「出会ったときにこんな面白くなるって、こんなに変身しちゃうと思わなかったから」と笑った。
 今後の目標は「やはり舞台女優なのか」との質問には、「うーーん」とうなった後、「舞台大好きなので、次につながるように頑張りたいと思います」と語った。

 同舞台は軽快なテンポの中で、巧みな言葉遊びと計算されたストーリー構成、意表を突く演出で英国で人気の頭脳派コメディー劇団“Mishief Theater”の最新作。日本では東京・大阪で初上演となる。出演者全員が詐欺師というサスペンス・コメディー。共演は元木聖也(25)、田中要次(55)、尾上寛之(34)、しゅはまはるみ(44)ほか。

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