近藤春菜 川崎殺傷事件で涙の訴え 被害者側への思い「我々ができることは、もう傷つけないこと」

[ 2019年5月29日 10:51 ]

「ハリセンボン」の近藤春菜
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 お笑いコンビ「ハリセンボン」の近藤春菜(36)が29日、MCを務める日本テレビ「スッキリ」(月~金曜前8・00)で、スクールバスを待っていた小学生らが殺傷された川崎市の事件について言及。被害に遭った側の現在の状況をおもんぱかり「我々ができることは、もう傷つけないこと」と、涙ながらに取材報道の在り方について語った。

 スクールバスを待っていたカリタス学園の小学生らが相次いで刺された川崎・登戸の大量殺傷事件。事件当日夕方には、カリタス小が会見を開いたほか、死亡した外務省職員の妻がコメントを発表した。

 MCを務める「極楽とんぼ」の加藤浩次(50)は、事件を伝える側の立場として被害者や周辺の取材も行うとしつつ「被害に遭われた方々、周辺の人たち、学校の先生たちの側に立って僕は話をしたいと思う。一番傷つけられた人々ですから、つらいのはその人たちですから」と語ると、近藤も「私もです。まったく一緒です。一番守られないといけない方々と思う」と同調し、被害者側への思いを、言葉を選びながら語り始めた。

 亡くなった外務省職員の妻が「これ以上取材はお控えください」とコメントし、また犠牲になった小学生の父親が自宅前で取材陣に「きょうは勘弁してほしい。妻を一人にすることができない。後ほどコメントを出します」と話していたことを挙げ、声を震わせながら「それ(記事)を読んで、信じられなくて」と無念の表情。さらに、涙をこらえながら「今、そういう状況じゃないっていうのはもちろん分かるし、誰もがそっとしておかなきゃいけないというのが分かる状況なのに、『のちほど答えます』ってことまで言わせてしまう状況が、いけないと思います」と、きっぱり言い切った。

 続けて「答えなくて大丈夫です、と私は言いたい。いちばんそっとしておかないといけない」と語り、最後も声を振り絞り「我々ができることは、もう、傷つけないということ」と訴えた。

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2019年5月29日のニュース