サンドウィッチマン、M-1優勝ネタ“封印”した理由 人気爆発も地元ファンに感謝忘れず

[ 2019年4月6日 10:00 ]

サンドウィッチマンの伊達みきお(左)と富澤たけし
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 お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきお(44)と富澤たけし(44)がMCを務めるTBS特番「スポーツ名・珍場面!平成あったなぁ大賞」(後9・00)が7日に放送される。同番組は数々の名場面が生まれた平成スポーツ史の裏側に迫る新感覚のスポーツバラエティー。今や“好感度ナンバーワン芸人”の名をほしいままにするなど人気が爆発している「サンドウィッチマン」に自身たちの“あったなぁ”という歴史を振り返ってもらった。

 ◆優勝のM-1決勝は2人そろって記憶なし…「もう超えられない」と決勝のネタは封印

 2人は仙台商の同級生。高校卒業後、福祉関係の会社に就職した伊達を富澤が口説き落とし、24歳でコンビを結成して上京した。それから8年後の07年にM-1グランプリで優勝。敗者復活から決勝に進出し、「街頭アンケート」「出前」の2本のネタで、劇的な逆転優勝を決めた。

 伊達が「僕らがM-1で優勝したときはゾーンに入っていて、記憶もない。あとで映像を見ると、ものすごくいいテンポで漫才をやっているんですよ。普段はできない最高の間でやっていて。あれ以来、それをもう超えられないと思って、優勝ネタができなくなってしまっているんです」と明かすと、富澤も「(ネタを)やっている時のことは僕も覚えていないんですよね」と同調。「(2本目のネタで)伊達が一瞬ネタを飛ばしていたので、あの時はゾーンから出ていたのかなって」と笑う。

 敗者復活からの優勝。2人は「M-1がなかったら今ここにもいない」と口を揃える。「緊張は全くしていなかった」という伊達は「初めて松本(人志)さん、(島田)紳助さんを見るという状況で、いろいろ考えるとテンパって何もできなかったと思います。勢いで敗者復活から呼ばれて、『はい、漫才やって』って言われたから冷静にできた」と分析。富澤は「むしろ状況が悪い中でやっていたのが、僕らにとっては開き直ってできたのでよかった」と振り返った。

 ◆被災地の方から「出続けてね」 人気爆発の裏で感謝忘れず

 番組内では、フィギュアスケートの浅田真央さん(28)がソチ五輪でショートプログラム16位から、一夜にして復活を遂げたフリーの演技を特集。演技直前の“ある声援”が浅田さんに勇気を与えていた真相など、アスリートが観客の声援から力をもらった舞台裏が明かされる。伊達は「本番の緊張感はアスリートの方とはレベルが違うと思います」と前置きしつつも、「僕らの場合はネタに入っちゃうと、声援をかけられることはないんですけど、お手紙やブログのコメントとかで励ましてくれる方はありがたいですよね」と共感。

 2人は11年に東日本大震災が発生した際、宮城県気仙沼市で番組ロケを行っており被災。その後、「東北魂義援金」の口座を立ち上げて募金活動するなど、震災発生直後から東北地方の復興に尽力してきた。伊達は「それこそ被災地の方からは、『あなたたちがテレビに出ていると元気が出るから、頑張って出続けてね』と声をかけられることもあります。逆に励まされますよね」と感謝の思いを口にした。

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