歌丸さん、津川さん、大杉さん…大物の訃報相次ぐ

[ 2018年12月23日 05:30 ]

84年、パリ・ダカールラリーへの出発を控えた夏木陽介さん
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 【激動2018 芸能(11)】今年の芸能界は大物の訃報が相次いだ。男性では、日本テレビ「笑点」の司会でも親しまれた落語家の桂歌丸さん(享年81)、名バイプレーヤーの大杉漣さん(享年66)らがこの世を去り悲しみに包まれた。

 ▽夏木陽介さん(1月14日死去、享年81、俳優) ダンディーな二枚目俳優は無類の車好きとして知られた。世界各国から100台もの名車を収集。篠塚建次郎(70)をドライバーに、自身はチームの監督としてパリ―ダカール・ラリーにも参戦した。

 ▽レツゴー長作さん(2月1日死去、享年74、芸人) 漫才トリオ「レツゴー三匹」で活動。レツゴーじゅんさん(故人)、レツゴー正児(78)と「じゅんでーす」「長作でーす」「三波春夫でございます」のあいさつが定番。俳優や歌手としても活躍した。

 ▽井上堯之さん(5月2日死去、享年77、ギタリスト) 「ザ・スパイダース」のリードギターとして活躍。解散後は沢田研二(70)のバックバンドを率いた。「太陽にほえろ!」「傷だらけの天使」劇中曲を演奏。ギターサウンドの追求を続けた“職人肌”だった。

 ▽加藤剛さん(6月18日死去、享年80、俳優) 30年間演じた「大岡越前」のように真面目で正義感の強い人だった。誰もが認める二枚目。66年、NHK「わが心のかもめ」で共演した吉永小百合(73)は「あまりの美しさにうっとりしてしまいました」と追悼した。

 ▽左とん平さん(2月24日死去、享年80、俳優) バラエティー番組で放った「ヘイ・ユー!ホワッチャ・ネーム?」が流行語に。ヒットドラマ「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」でも活躍。愛きょうある表情と温厚な人柄で森繁久弥さん、森光子さんら名優に愛された。

 ▽大杉漣さん(2月21日死去、享年66、俳優) 出演中のドラマの収録後に倒れ、そのまま帰らぬ人に。名バイプレーヤーは役作りのため200本以上の眼鏡を自宅にそろえていた。こわもてだがインタビューではいつも優しそうな笑顔。サッカー好きでも知られた。

 ▽桂歌丸さん(7月2日死去、享年81、落語家) 国民的番組「笑点」に第1回から50年にわたり出演。名司会でも知られ、終身名誉司会者の称号も獲得。長年にわたり落語芸術協会の会長を務め後進の指導にも熱心だった。高座の持ちネタは1000本を超えた。

 ▽津川雅彦さん(8月4日死去、享年78、俳優) 「俺より先に死んでくれてありがとう」。愛する朝丘雪路さん(享年82)を見送って3カ月余り、後を追うように旅立った。芸能一家に生まれ、マキノ雅彦の名義で映画「寝ずの番」などを発表した。

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