フィギュア紀平が学ぶN高 “頭脳スポーツ”で活躍する生徒も

[ 2018年11月11日 10:30 ]

囲碁のオンライン団体交流戦「第1回囲碁NN戦」に出場したN高の(左から)広瀬優一・二段、副将の上野愛咲美女流棋聖、三将の関航太郎二段。N高がハンデ戦ながら、灘高に2勝1敗で勝利
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 フィギュアスケートのNHK杯で10日にGPシリーズ初出場優勝を果たした紀平梨花(16=関大KFSC)は、今年4月から通信制のN高で学んでいる。N高はニコニコ動画で知られるドワンゴ系列の学校で、2016年に開校。インターネットを教育に活用した新しい高校として注目されている。最近、たまたまそのN高の生徒を続けて取材する機会があった。

 ジャカルタで開催されたアジア大会の公開競技、eスポーツ「ウイニングイレブン」で金メダルを獲得した相原翼(18、選手名レバ)は同校の3年生、つまり1期生になる。相原は帰国した9月に同校関連の会見に出席し「ここのサッカー部に入っていなかったらウイイレを続けていない。好きなことが自由にできる学校。自分の活動を応援してくれる」と感謝していた。選手なので記事やこのコラムでも原則呼び捨てだが、失礼ながら「相原」と書くのがためらわれるほど「普通の高校生」に見えた。

 10月末には、囲碁の高校生棋士によるオンラインの交流戦「囲碁NN戦」を取材した。N高と今年の高校団体戦日本一の灘高が、3対3で対戦する「ニコニコ生放送」の番組企画。N高には広瀬優一・二段(17)、上野愛咲美女流棋聖(17)、そして関航太郎二段(16)という3人の現役プロ棋士が2年生で在学している。対する灘高は、言わずとしれた国内トップの進学校。N高に少し不利なハンディのある対戦だったが、2勝1敗でN高がプロの貫禄を示した。

 中学生でプロ棋士となった3人は、師匠の藤沢一就八段(54)がN高囲碁部で特別顧問を務める縁で進学を決めた。第一人者の井山裕太5冠(29)のように、高校進学せず囲碁に専念する道もあるが、藤沢によると「進学させたいという親御さんの意向もあった」という。

 3人の素顔も、ごく普通の高校生と変わらなかった。平均週1回の対局のほか、週3、4回ある先輩棋士らとの研究会が昼ごろから始まるため、午前中の自宅や行き帰りの電車の中でも勉強。対局の多い時期は、提出物を間に合わせるのも大変だという。今年1月、16歳にして女流タイトルを獲得した上野は「N高に決めたのは制服がかわいいのもあった。でもまだ買ってもらってないんです」と笑っていた。

 冬季五輪競技のフィギュアスケート、世界で盛り上がりを見せているeスポーツ、そして頭脳スポーツと呼ばれる囲碁。すでに各界のトップレベルで戦う彼らは、それぞれ自分の形で高校生活を謳歌しているのだろう。(矢吹 大祐)

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