大森南朋&AKIRA 初共演で仲良しに…カラオケで「この道」熱唱

[ 2018年11月11日 16:39 ]

映画「この道」の完成披露試写会に出席した(前列左から)佐々部清監督、羽田美智子、AKIRA、大森南朋、貫地谷しほり、松本若菜。後列は「宝仙学園高等学校女子部」の合唱隊のみなさん(
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 俳優の大森南朋(46)とEXILEのAKIRA(37)らが11日、都内で映画「この道」(来年1月11日全国公開、監督佐々部清)の完成披露試写会に出席した。

 同作は詩人の北原白秋の波乱に満ちた半生と音楽家の山田耕筰の友情を描いた物語。

 白秋を演じる大森は「教科書で見ていた偉人なので失礼のないように演じなければとは思ったんですけど、台本読みましたらだいぶ失礼な状況で…。遺族の方にはご不満もあるかもしれませんが、思い切ってやってみようと思いました」とオファーを受けたときの気持ちを語った。甘ったれで女たらしだが、どこか憎めない白秋の3番目の妻を演じた貫地谷しほり(32)は「怒るとシュンとするところが可愛かった」と、大森の演技に母性本能をくすぐられたという。

 耕筰役のAKIRAは「今回は生真面目な感じで白秋さんとのコントラストをつけたのだと思いますが。じつは破天荒で酒豪で奥さんもたくさんいる、耕筰さんも演じてみたかったです」と語った。

 撮影は今年2月に京都で行われたという。「夏設定で息が白くなっちゃいけないということで、氷を食べさせれられるんです。氷を4個くらい口に入れて、それでも白くなっちゃうんです」ととにかく京都の冬は寒かったと語る大森。一方、AKIRAは60代の耕筰演じる際、頭を丸めた特殊メイクで臨んだという。「合唱団の方にも協力をしていただいて撮影したのですが、誰も僕って気づかれなくて、どこのおじいちゃんが来たんだろうと思われていたみたいで…。途中で気がついて笑い出す人が出て来る中で、まじめに指揮をしなくてはいけないのが大変でした」と明かした。

 初共演となる大森とAKIRAは撮影中に一緒にカラオケに行く仲にまで発展。最後は「この道」を熱唱して終わるそうで、白秋と耕筰のような音楽を通じた交流があったという。

 この日、白秋と耕筰が作詞・作曲をした校歌を90年以上歌い継いでいる「宝仙学園高等学校女子部」の合唱隊39人が登壇し、「校歌」を披露。若々しく研ぎ澄まされた歌声を大森とAKIRAが絶賛し、会場からも大きな拍手が巻き起こった。さらにAKIRAが「この道」の指揮することに。合唱団とともに約400人の観客も一緒に大合唱した。AKIRAは「東京ドームよりも緊張しました」と感想を述べ、会場を沸かせた。

 「この道」「からたちの花」「ペチカ」など、誰でも口ずさむことができる童謡が誕生する以前は、ドイツ民謡に日本の歌詞を乗せた歌しかなかった。今年は童謡誕生から100年。同作は日本人による日本人のための新しい「歌」を誕生させた二人の天才を丹念に描いている。

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2018年11月11日のニュース