朝倉あき「下町ロケット」は「仕事の指針」紅一点の技術者好演 好きなタイプは佃社長?意外や…

[ 2018年11月11日 13:15 ]

朝倉あきインタビュー(上)

日曜劇場「下町ロケット」第1話で笑顔の朝倉あき(右端)(C)TBS
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 女優の朝倉あき(27)がTBS日曜劇場「下町ロケット」(日曜後9・00)にレギュラー出演。前作に続き、佃製作所のエンジニア・加納アキ役を好演している。技術開発部の“紅一点”としてドラマを彩る朝倉に作品への思いや役作りについて聞いた。

 俳優の阿部寛(54)が主演を務め、経営難に追い込まれた下町の町工場・佃製作所がその技術力により困難を打ち破る様を描き、列島に感動を巻き起こしたエンターテインメント巨編の3年ぶり続編。今回、佃製作所は自転車・自動車・船舶・鉄道・エスカレーターなどに組み込まれている部品「トランスミッション(変速機)」の開発に挑む。

 朝倉が演じる若手エンジニア・加納アキは大学院の修士課程終了後、家庭の事情により研究を断念し、佃製作所に入社。少々おっちょこちょいだが、粘り強さはピカイチ。前作は立花(竹内涼真)とともに人工心臓弁「ガウディ計画」プロジェクトに、今回はトラクターのトランスミッションに使うバルブ開発チームに登用されている。

 ――「下町ロケット」3年ぶりの続編に出演が決まった時の心境を教えてください。

 「再び、あの熱いエネルギー渦巻く現場を味わえるのかと、興奮しました。また、そこに自分が参加できることに、うれしさが湧き上がりました。3年前も自分としてはとても多くのことを学ばせてもらった作品ですので、3年経ったところで自分がどれだけ成長しているのか、改めて感じられる機会になるだろうと思いました。正直に言うと、前回は『下町ロケット』の持つエネルギーに追いつくだけで目いっぱいでした。それが今回どれだけアキとしてその場所にいられるか、佃製作所を力強く後押しできるか、エンジニアとしての彼女の成長などをより立体的に、『下町ロケット』のファンの皆さんにお見せでるように心掛けたいと思いました」

 ――同じ役を演じるのは?

 「過去に映画は『神様のカルテ』シリーズ(2011年、14年)でありましたが、テレビは初めてのことです。同じ役を時間をおいて演じさせていただくのはとても楽しいことだと改めて感じています。自分の変化を重ね合わせたり、前とは違う新たな魅力を発見したり。また、どちらも原作がある作品でしたので、時間経過に何があったのか、自分の中で役を組み立てるのはそう難しいことではなく、想いを馳せているうちに長年の親しい友人のように感じてきますね」

 ――加納アキ役を演じるにあたり、最も心掛けていることは何ですか?

 「アキとして心掛けているのは『自分のしていることが誰かの喜びになってほしい』、また『この仕事が楽しい!』という思いが一番ににじみ出るようなキャラクターにしたいということ。今回のトランスミッションチームには、自分を信じて大きな夢を持つ立花さん(竹内涼真)と、自分の仕事に誇りを持つ軽部さん(徳重聡)という、どちらもとても真摯で、真っすぐな思いを持つお二人がいるのですが、二人とも真っ直ぐすぎてぶつかり合うことが多いので、そういう彼女の明るい心持ちが、チームの柔らかい要素になったらなと(笑)。そして、果てはそんなそれぞれのキャラクターのデコボコさ加減がいい感じに入り交じったチームにできたらな、と思っています。ですが、それもこれも個性が生きるためには、まず根本的に大事なこととして、みんな共通して自分の仕事を愛していて、チームとしてお互いの実力を信じ合えるからこそ。それが垣間見えたらと思い、特に開発室のシーンなどでは、チームワーク良く見えるようにリハーサル時には動きを常に考えています。アキとして何ができるかを考えるのは、アキ自身の仕事への情熱そのままにつながる気がして、いつまででも考えていられます」

 ――「下町ロケット」に登場する男性キャラクターのうち、好きなタイプの男性は?

 「佃社長のピュアさ、神谷弁護士の爽やかさ、伊丹社長の守りたくなるような難しさ…それぞれに魅力的な要素のある方ばかりで、これはかなり悩ましい質問です。 その中でも、個人的に前回からひそかにファンだった殿村部長を挙げたいと思います。難しいことを冷静に皆に告げる勇気ある仕事人っぷりは頭が下がります。今回は、スーツではないお姿も拝見できて、思いがけずキュンとしました(笑)」

 ――朝倉さんにとって「下町ロケット」はどのような作品、加納アキはどのような役ですか?

 「携わった時から、私にとっては、改めて仕事の指針となった作品です。仕事に誠実であること、受け取る人を思ってものづくりをすること、品質に自信を持つこと、など。佃社長をはじめとする佃製作所が大切にすることは、この作品のファンなら誰しもがそうだと思いますが、私自身も日々忘れたくないことばかりです。私はまだまだ揺らぐことも多いし、自分を情けなく思うこともありますが、迷う時はいつも、初めてこのドラマを見た時の気持ちを思い出します。また、アキの感情を分かりやすく素直に表せるところは、実は私が少し見習いたいところでもあります。それこそ彼女なら、もし迷うことがあれば、分からないところなどはすぐに聞き、真っすぐに誰かにアドバイスをもらいにいったりするでしょうね。私の場合だと、自信が持てないことは自分の中でまず考えようとするのですが、自信があってもなくても、この仕事を成功させるためにまずできることをする、そんなシンプルさが感じられる彼女の性質を、マネたいと思ったりします」

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2018年11月11日のニュース