島耕作 お気に入りのそば店「港屋」とコラボメニュー

[ 2018年10月25日 09:20 ]

日本橋三越本店7階「はじまりのカフェ」で展開中の、島耕作と港屋のコラボメニュー
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 サラリーマン漫画の名作「島耕作」シリーズと、立ち食いそばの人気店「港屋」(東京・虎ノ門)のコラボメニューが24日から、東京・日本橋三越本店の7階「はじまりのカフェ」で提供されている。

 港屋は島耕作のお気に入りという設定で、作品に登場している。今回は同店の店主が、島耕作のために考案したというコンセプトで「冷たい鯖(さば)中華(エスプレッソ付き)」(税込み1080円)や、作中に登場した高級コーヒーの「コピルアック」(一杯、税込み2160円)などが楽しめる。

 日本橋三越では11月5日まで「島耕作祭」を開催中で、作者の弘兼憲史氏(71)の原画も展示されている。

 弘兼氏はこの日、同所でトークショーを行い「港屋」のコラボメニューについて「いつも行列ができている人気のお店。島耕作をイメージして作ってくれたとのことなので、皆さんも楽しんで食べてもらえればうれしい」と話した。

 トークショーには、国内外で人気の日本酒「獺祭(だっさい)」の蔵元で、今夏の西日本豪雨で被災した旭酒造(山口県岩国市)の桜井博志会長(68)も出席。豪雨被災地の支援を目的とし、8月に2人が中心となって企画したチャリティー商品「獺祭 島耕作」約60万本が半日で完売し、被害の大きかった岡山と広島、山口、愛媛の4県に義援金2900万円ずつ計1億1600万円を送ったと報告した。

 弘兼氏も島耕作も、旭酒造と同じ岩国市の出身。弘兼氏は「最近は各地で大規模な自然災害が起きるが、地元の企業と漫画家が協力したドネーション(寄付)のモデルケースとなるのではないか」と話した。

 旭酒造は工場などに大きな被害を受け、桜井会長によると「損害は10億円以上」。ただ「獺祭 島耕作」を介し、全国から多くの支援が被災地に寄せられたことに「日本人も捨てたもんじゃない」と笑顔。「仙台の百貨店からも、たくさん注文を頂いた。ありがたいこと」と、東日本大震災の被災地からの支援を喜んだ。

 「獺祭」とのコラボは、漫画誌モーニング(講談社)で連載中の「会長 島耕作」に2016年、旭酒造と獺祭をモデルにした物語が掲載されたなどの縁から実現した。

 ▼島耕作シリーズ 1983年にモーニングで「課長 島耕作」がスタート。大手メーカー「初芝電器産業」に勤務する島耕作を主人公に、日本経済の動向や企業間競争、社内の派閥争いやオフィスラブを描き大ヒットした。タイトルの最初につく役職を部長、取締役、常務、専務、社長などと変えて、現在は同誌で「会長 島耕作」を連載中。また、スポーツニッポン新聞の漫画紙「アルチーボ」で「部長 島耕作」を連載中。

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