宝塚歌劇団 阪神大震災以来の公演中止 2劇場で、払い戻しへ

[ 2018年9月5日 05:30 ]

台風21号列島縦断

 宝塚歌劇団は4日午後の宝塚大劇場、バウホール2劇場の公演を中止した。同劇団によると、公演を中止するのは阪神大震災で劇場が使用できなくなった1995年1月以来、約23年ぶり。中止になったのは月組公演「エリザベート」と、バウホールでの星組公演「New Wave!―星―」。いずれもチケットが完売している人気公演で、劇団によると「代替公演はないのですか?」「公演延長はできませんか?」と残念がるファンからの問い合わせも多くあったという。

 宝塚では今年6月に起こった大阪府北部地震や7月の西日本豪雨の際にも、劇場に到着できなかった観客に対しては払い戻しで対応しながらも、公演は予定通り行っていた。この日も両劇場とも午前11時開演の回は予定通り上演した。

 同劇団は「台風が午後1時ごろから3時ごろに宝塚に最接近するという情報でしたので、お客さまの安全を考慮し中止とさせていただきました」と説明した。台風による劇場の損傷や停電はなかった。払い戻しの詳細は宝塚歌劇団の公式ホームページに掲載される。

 《USJは5日も終日休園》大阪では通天閣や大阪城天守閣、あべのハルカス展望台など人気の観光スポットが軒並み営業を休止した。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは2001年8月の台風時以来、17年ぶりの休園。5日も終日休園すると発表した。強風で植木やベンチが倒れたり土が舞い上がったりしたため、従業員や造園業者らで園内を清掃するためという。一方「なんばグランド花月」では予定通り公演を開催した。

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2018年9月5日のニュース