三谷幸喜氏、新作映画は政治コメディー 中井貴一主演「記憶にございません!」

[ 2018年8月6日 08:55 ]

新作映画「記憶にございません!」の総理官邸執務室のセットで意気込みを語る三谷幸喜監督
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 脚本家の三谷幸喜氏(57)が監督を務める新作映画が、政界を舞台にしたコメディー「記憶にございません!」(来年公開)に決まった。

 国民から嫌われ演説中に投石を受けて記憶喪失になった総理大臣が、あらゆるしがらみから解放され真摯(しんし)に政治と向き合う物語。三谷作品常連の中井貴一(56)が主演。首相秘書官を三谷作品初参加のディーン・フジオカ(37)が演じる。三谷監督は都内のスタジオに建てた総理大臣官邸のセットで報道陣の取材に応じ「政治風刺ではなく、一般人がある日総理大臣になったらという話をやってみたいと高校生くらいの時から思っていた」と説明。監督映画は15年「ギャラクシー街道」以来で8作目。「総理大臣が主役のコメディーはあんまりないので、日本映画の歴史で新しい転換点になる。必ず勝つ!」と選挙戦さながらに必勝を宣言した。タイトルは政界でよく使われるワード。「大ヒットしてみんながこの映画を知っていたら、証人喚問とかで使いづらくなるので抑止力になると思う」とにやりと笑った。

 7月にクランクインし、今月下旬まで撮影予定。来日した米国大統領とゴルフをする場面もあり関東近郊のゴルフ場で撮影。「大統領役はあっと驚く国際スター。みんなびっくりすると思う」と予告した。中井は「日本のエンターテインメントコメディーの傑作を目指し、毎日酷暑の中撮影に取り組んでいます」と意欲。総理の妻を石田ゆり子(48)、政界を牛耳る官房長官を草刈正雄(65)、総理をゆするフリーライターを佐藤浩市(57)が演じる。

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