【「半分、青い。」秋風名台詞1】「うんま!これは真実の食べ物だ」「余計なことをする時間もあっていい」

[ 2018年7月4日 10:00 ]

連続テレビ小説「半分、青い。」第24話の1場面。五平餅を食べ、驚く秋風(豊川悦司)(C)NHK
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 NHK連続テレビ小説「半分、青い。」(月〜土曜前8・00)で朝ドラに初出演した俳優の豊川悦司(56)が“怪演”し“変人”を愛すべきキャラクターに創り上げた人気少女漫画家・秋風羽織は4日に放送された第81話で、創作に苦しむ弟子の鈴愛(永野芽郁)を思い「漫画を、もう、辞めたらいいと思います」と引導を渡した。インターネット上は早くも「秋風ロス」が広がった。秋風先生の名台詞を振り返る。

 ▼初登場シーン。メトロノームを聞きながら、指を鳴らす。

 「(菱本=井川遥に)違う。モデラート。5ミリ下げて。そう、これ。『そうだね、これはきっとたぶん』『そうだね、これはきっとたぶん』。いや違う。『そうだね、これはたぶんきっと』。こっちだ。セリフ変える。漫画には、常に音楽と同じようにリズムが必要と考えます。今、私たちの聞いたモデラートマイナス5ミリが、この漫画のテンポです。はい、みんな。このリズムに乗りながら描く」(第21話、4月25日)

 ▼トークショーを初開催。「いつもポケットにショパン」が爆発的なヒットを記録した心境などを問われて。

 「別に。(ひと言で言って先生にとって漫画とは何ですか?)言いたくない。一言で言えるようなものなら、私が命を捧げるわけがない。君(司会者)とは会話が成立しない。失礼する。つまらない話を聞かせて申し訳なかった。作品では裏切らない。また作品の中でお会いしましょう。それが私の真実の言葉です」(第24話、4月28日)

 ▼初開催したトークショー後、鈴愛が差し入れた岐阜の郷土料理「五平餅」を食べて。

 「うんま(うまい)!これは真実の食べ物だ」(第24話、4月28日)

 ▼10時間に及ぶクロッキー大会の後、お酒を飲みながら「僕の今は何のための時間なんだろうって」と言う律(佐藤健)に対して。

 「私はここに来るまで回り道をしました。漫画家デビューは遅いです。美大に入り、絵を描き、周りの上手さにおののき、ドロップアウトして中退し、セールスマンになりました。大阪で百科事典のセールスをしていました。でも、ある日、炎天下の昼、百科事典を売って回りながら、僕は決心をしました。30前で覚悟を決めたんです。漫画家を目指そうと。仕事を辞め、バイトをしながら投稿を始めました。退路を断ったわけです。一見、余計なことをする時間も、回り道もあっていいと思います。いろんなことがあって、すべてが今につながっている」(第45話、5月23日)

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