ユーミン大興奮 ティン・パン・アレーと5年ぶり伝説タッグ「回春するよう」

[ 2018年3月18日 06:20 ]

(左から)家入レオ、横山剣(クレイジーケンバンド)、YONCE(Suchmos)、鈴木茂(ティン・パン・アレー)、松任谷正隆(ティン・パン・アレー)、武部聡志m松任谷由実(荒井由実)、井上陽水、細野晴臣(ティン・パン・アレー)林立夫(ティン・パン・アレー)原田知世、久保田利伸、JUJU
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 松任谷由実(64)の73年のアルバム「ひこうき雲」に影響を受けたアーティスト8組が同作収録曲などを演奏するライブが17日、都内で行われ、同作を共同制作した伝説の音楽集団「ティン・パン・アレー」とユーミンが5年ぶりにタッグを組んだ。

 13年に東京・日本武道館で行われたユーミンの40周年記念公演以来の“合体”。ユーミンは「どうも。昔の名前で出ています」と第一声を発すると「こんなキャリアを積んでも、ドキドキするなんて。回春するよう」と大興奮で話した。

 ティン・パン・アレーは「YMO」などで活躍するベース細野晴臣(70)、ギター鈴木茂(66)、ドラムス林立夫(66)、キーボードの松任谷正隆(66)の4人で73年に結成。洋楽志向の腕利き集団としてプロデュース業やバックミュージシャンで活躍した。

 荒井由実名義でのデビューアルバムとなった「ひこうき雲」でもポップスとロック、クラシックを融合させた音楽性に寄与。若く鋭い感性をぶつけ合い、録音に励んだ。

 発売から1年間で約2000枚しか売れなかったが、75年「COBALT HOUR」などでユーミンがブレークすると音楽性の高さが再評価され、累計売り上げは約70万枚にも上った。ユーミンと松任谷は75年に結婚し、現在に至る。

 13年、スタジオジブリの映画「風立ちぬ」の主題歌として再注目された表題曲を含む5曲で息の合った演奏を披露。4曲目「空と海の輝きに向けて」では初共演となる井上陽水(69)が飛び入り。ニューミュージック全盛期をけん引したメンバーが集い、ユーミンは「(自分に)荒井由実が乗り移ったよう。これが見納めになったら嫌だな」と再結集を望んだ。

 ▼ティン・パン・アレー 結成時の名義は「キャラメル・ママ」。バックバンドが、陰の存在にすぎなかった1970年代前半、一石を投じる個性的演奏と、クオリティーの高いレコード制作を掲げ、雪村いづみ(80)、いしだあゆみ(69)、南沙織(63)、アグネス・チャン(62)らのプロデュースを手がけた。78年のユーミンのアルバム「紅雀」を最後に多忙のため自然消滅。00年に「Tin Pan」名義で復活以降は断続的に活動。

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2018年3月18日のニュース