山崎賢人主演作「羊と鋼の森」エンディング曲、久石&辻井氏が初タッグ

[ 2018年3月6日 05:00 ]

映画「羊と鋼の森」のエンディング曲で初タッグを組んだ辻井伸行氏(左)と久石譲氏
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 俳優山崎賢人(23)が主演する映画「羊と鋼の森」(監督橋本光二郎、6月8日公開)のエンディング曲で、日本を代表する音楽家2人が共演した。数多くの映画音楽を手掛ける久石譲氏(67)が作曲と編曲、盲目のピアニスト辻井伸行氏(29)がピアノ演奏を務めた。

 久石氏は映画音楽界を代表する人物で、スタジオジブリ作品や北野武監督作品で長年活躍。一方、辻井氏は2009年に米ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人初優勝。国内外で公演を行っている。今作は新米のピアノ調律師の成長を描く物語ということもあり、製作側は2人の才能の化学反応に期待して依頼した。

 久石氏が寄せた曲は「The Dream of the Lambs」。和訳すると「子羊たちの夢」。夢を追う主人公の背中を押すような優しいメロディーラインの曲だ。

 2人は昨夏の収録で初対面。辻井氏の演奏に合わせ、久石氏がタクトを振り、オーケストラを操った。久石氏は「辻井くんは特にリズム感が凄い」と絶賛し、「無駄なものがないきちんとしたリズム。これを生かしたいと思って指揮をしました」と振り返った。辻井氏も「この曲は感動的で美しく、弾いていて本当に楽しかった。収録があっという間でした」と充実の表情。ともに「また一緒に演奏がしたい」と声をそろえた。映像だけでなく音楽も大きな話題となりそうだ。

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