“五股男”と“怪物女”――WOWOW「バイバイ、ブラックバード」 強烈なキャラが話題に

[ 2018年2月24日 15:00 ]

WOWOWプライム「連続ドラマW バイバイ、ブラックバード」
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 WOWOWプライムで17日にスタートした「連続ドラマW バイバイ、ブラックバード」(毎週土曜午後10時)がスタート。“五股男”と“怪物女”が視聴者の間で注目の的になっている。

 2007年公開の「アヒルと鴨のコインロッカー」や、10年「ゴールデンスランバー」、15年「グラスホッパー」など、多くの作品が映画化されている人気作家・伊坂幸太郎にとって初となる連続ドラマ化で、6編の連作短編小説からなる原作を踏襲し全6話で映像化した。五股交際をしていた“ダメンズ”の主人公が、ある事情でその5人の女性たちへ別れを告げに“さよなら行脚”を始めるというストーリー。

 “五股男”を演じるのは主演の高良健吾。初回の石橋杏奈から、板谷由夏、前田敦子、臼田あさ美、関めぐみという1話ごとに登場する女優を相手に五股という、やっていることは最低すぎて共感できないキャラクターを、実は天然の人たらしで憎めない不思議な魅力を放つ人物に描いているのがポイント。

 もう一人注目なのが“ヒロイン”を演じる城田優。1月スタートの冬ドラマでは瀬戸康史のキュートな女装姿が話題の「海月姫」(フジテレビ月曜9時)や、志尊淳が“トランスジェンダー女子”に挑戦した「女子的生活」(NHK総合、1月に放送終了)と、男性俳優が女装するという設定が流行だが、今作は城田優がその長身と日本人離れした顔立ちをいかし、自称“身長3メートル、体重200キロ”の繭美(まゆみ)という女性を演じ、インパクトを残している。

 データニュース社(東京)が行なっているWOWOW加入者を対象とした「WOWOWウォッチャー」(対象1200人)によると、「(高良が)優しすぎてもてる男を好演している」(52歳男性)、「最後には謎が解決されるの?そして城田優さんがすごすぎる。ぜひメーキングも見たい」(43歳女性)など、強烈な個性を放つキャラクターと、続きが気になってしまう物語に視聴者の評価も上々だ。

 五股男と怪物女というこれまでにない凸凹コンビの会話劇はもちろん、さまざまな事情で主人公と出会いそして突然別れを告げられる女性たちの心の揺れを描いたストーリーとともに、さよなら行脚を終えた星野をどのような運命が待ち受けているのかというサスペンスの要素が交差した意欲作。結末が楽しみだ。

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2018年2月24日のニュース