歌手ジェロが語る演歌と黒人音楽の「共通点」、12月ミュージカル出演

[ 2017年11月30日 07:00 ]

舞台「メンフィス」出演者インタビュー

舞台「メンフィス」に出演する歌手のジェロ
Photo By 提供写真

 歌手のジェロ(36)がミュージカル「メンフィス」(12月2〜17日、東京・新国立劇場中劇場)に出演する。ソウルフルな音楽やダンスが称賛を浴び、2010年にトニー賞を受賞した作品で、日本公演は2015年の初演以来2年ぶりの再演。俳優の山本耕史(41)が主演と演出を担当する。ジェロが演じるのは、主人公の白人ディスクジョッキー(DJ)ヒューイが歌に魅せられ足を踏み入れた黒人専用ナイトクラブの経営者。開幕を前にインタビューに応じ、作品の魅力について語った。

 舞台は人種差別が色濃く残る1950年代の米テネシー州メンフィス。実在した白人DJ、デューイ・フィリップスの半生をモデルにしたミュージカルで、差別や偏見など様々な問題を乗り越え愛を貫こうとする白人DJと黒人歌姫を描く。山本が主人公ヒューイ・カルフーン、女優の濱田めぐみ(45)がヒロインのフェリシア・ファレルを演じる。

――作品の印象について教えてください。

 「米国の人種差別問題や愛、音楽など、いろいろなテーマが詰まった作品ですね。劇中歌の歌詞もとても素敵です。白人と黒人という大きなテーマがありますが“全ての人間は音楽で繋がっているな”と感じられるミュージカル。凄くいいテーマを持った作品だなと思います」

――ジェロさんが演じるナイトクラブ経営者で、ヒロインの兄でもあるデルレイはどういう人物だと捉えていますか?

 「両親がいないので家族といえば妹フェリシアだけ。妹が街を出ていったら一人になってしまいますが、セリフにある“天使のような歌声”を持つ妹が成功するために、できる限りサポートしようとする家族愛が強い人間だと思います。“黒人であること”で危険な場面もあって、そういうことも考えながら妹を見守っています。とても大切な思いを持って妹を見守ってきたのですが、白人のヒューイが入ってきたことに対する嫉妬感や怒りもあり、複雑な気持ちを持っている人物だと思います」

――劇中の音楽に対しての印象はいかがですか。

 「稽古中からいろいろな曲が耳に残りますね。“この曲はいい曲だなあ”とかそういう思いが出てきます。素晴らしい曲がたくさんあります」

――演歌を歌うときとブラック・ミュージックを歌うときに“違い”を意識することはありますか?

 「どちらもフィーリングを大切にしています。演歌は“こぶしをまわす”特長があり、もちろんブラック・ミュージックではこぶしはまわしませんが(笑)、お客さんに何かを感じてもらえるように歌っています。ジャンルを問わず“気持ちを込めて歌う”ことが大切ですね」

――劇中歌を歌うときに心掛けていることはありますか。

 「歌っている曲の歌詞もセリフの一つだと思っていますので、この作品を見ている人が、歌詞の意味も物語の一つなんだなと感じてもらえるように心掛けています」

――主演と演出を務める山本耕史さんの印象を教えてください。

 「全役者の立場や仕事ぶり、感情など全てを把握している座長です。演技や演出に対するアドバイスがとてもわかりやすいです。私は歌が本職ですので、演技で足を引っ張らないように頑張っていますが、山本さんには丁寧に演技のアドバイスをしてもらっているので心強いです」

――今作品で難しく感じる部分、やり甲斐を感じる部分はどのような話面でしょうか?

 「セリフが難しいですね。私が喋っている日本語は“学んだ”ものであり、ネイティブなものではありません。ですが、舞台では日本語のセリフをしっかり仕上げる必要があります。日本人のお客さんが見て“ちょっと日本語が変だな”と思ってしまったら、作品の世界に没頭できずに現実の世界に戻ってしまうかもしれないので。完璧にはできませんが、できる限りの努力をしたいですね」

――舞台を楽しみにしている方やファンにメッセージをお願いします。

 「米国の1950年代の話で、愛もあり、人種差別もあり、音楽もあるたくさんのテーマが詰まった作品。ミュージカルを見終わったあとに、何かを感じていただけたらなと思います。作品を楽しみにしていてください」

続きを表示

「美脚」特集記事

「志村けん」特集記事

2017年11月30日のニュース