池上彰氏 衆院選特番新企画に自信「あるものを開発」 他局から誘いもあった

[ 2017年10月20日 12:00 ]

「池上彰の総選挙ライブ」に出演する大江麻理子アナウンサー(左)と池上彰氏
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 ジャーナリストの池上彰氏(67)が19日、東京・六本木のテレビ東京で、自身がメーンキャスターを務める22日投開票の衆議院選挙特番「TXN衆院選SP 池上彰の総選挙ライブ」(後7・50)に向け、パートナーである同局の大江麻理子アナウンサー(38)らと報道陣の取材に応じた。

 「池上彰の○○選ライブ」として定着した同局の選挙特番は、10年の参院選、12年の衆院選、13年の参院選、14年の都知事選と衆院選、16年の参院選と都知事選で放送。「池上無双」とも評される池上氏の政治家への中継インタビューや候補者の細かすぎるプロフィルなどが話題を呼び、菊池寛賞、ギャラクシー賞などを受賞。回を追うごとに注目度が増し、平均視聴率は13年7月の参院選(9・7%)、14年12月の衆院選(10・1%)、16年7月の参院選(10・7%)で民放1位を獲得している(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 池上氏は「ここ何回か、他の局に追われる立場になっていて、テレビ東京が開発したさまざまな企画が他局に非常に参考にされまして…」とニヤリ。「パクっていると言われているが、私はそんなこと言いません。参考にされている、研究されているなというのを実感している」と笑わせつつ、「やっぱり他局のその先を行かないといけないのかなと感じています」と気を引き締めた。「何ができるか、スタッフ一同といろいろと議論してきて、あるものを開発しましたが、企業秘密です。それを言うと、また参考にされてしまうので」と新企画については多くは語らず。「放送当日、(放送開始直後の)7時50分すぎに“今日はこういうことを用意しています”と紹介できるかなと。当日ご覧くださいとしか言いようがない。この後もブラッシュアップの会議が予定されています。相当、時間がかかっています」と期待をあおった。

 今回の衆院選は突然の総選挙というイメージもあるが、「今年の春先、もし安倍さんが選挙をするとなるといつだろうかと、担当者といろいろと検討して、年内にひょっとしたらあるかも。でも、秋まではないだろう。となると、10〜12月で大安の日曜日はいつかなと調べたら、10月22日だった。今年の春から10月22日はスケジュールを空けておいてくれと言われていたんです。ズバリ当たったのかな」と読み通りであったことを告白。毎回多くの話題をさらう「池上無双」だけに「“また次もテレビ東京でやるんですかねぇ”“そうでなければ考えていただけませんか?”ということは複数の局からありました」と他局からの誘いもあったことを認めつつ、「一番先に声をかけてくださったのはテレビ東京。前回の選挙が終わったその日のうちに“次もお願いします”と頼まれていました。去年の参議院選挙の放送が終わった打ち上げで」とキッパリ。大江アナも「私、申し上げた記憶がございます」と付け加えた。

 池上氏の政治家への鋭い質問はやはり番組の見どころ。今回はどんな政治家に、どんな質問をぶつけていくのか。「政治のプロ、政治の記者たちがなかなか聞けないことを視聴者の代表として、そんなバカなことを聞くの?と言われるかもしれないけど、それを聞いていくことが大事なのかと。あくまでも対決ではなく、視聴者がそういうことを知りたかったんだよねという質問をしたい」。質問内容については「今はまだ考えている最中。放送前日、あるいは放送が始まるまで思いつかないかもしれない」とギリギリまで熟考していくとした。

 番組では、今回も名物の候補者プロフィルをはじめ、注目の政治の現場へのバスツアー、池上彰VS大阪のオバチャン徹底討論と題し、ハイヒール・リンゴ(56)ら大阪のオバチャン軍団との「許せない政治家」をテーマに座談会を実施。池上氏は「(取材には)東京都内とも大阪にも北関東にも行きました。相手の候補のスケジュールがわかったら明日もどこかに行く予定です。それによって見えてくる部分もあるのかな」と余裕の表情を浮かべた。新企画も用意されていることから、また新しい切り口の選挙特番を見せてくれそうだ。

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