進化するTDLのアトラクション 20年春に新エリアが完成

[ 2017年2月21日 09:30 ]

 夢と魔法の王国「東京ディズニーランド」。開園時から約34年間、多くの人々に愛されたカートアトラクション「グランドサーキット・レースウェイ」が先月11日で終了した。レース場さながらの広いコースに、カラフルな車がエンジン音を響かせながら走る…同ランドで当然のように見受けられた光景がなくなってしまった。

 運営するオリエンタルランド社によると、昨年9月末までに同アトラクションを1億4000万人以上が利用。日本の総人口を上回る計算になる。また、小型機アトラクションの「スタージェット」も今年10月10日でクローズすることが決まっている。人々から愛されたアトラクションに終止符を打ち、今後ディズニーランドはどうなるのだろうか。

 同社によると、跡地には大型アトラクションを有する「美女と野獣エリア(仮称)」や、「ライブエンターテイメントシアター」がオープンするそう。隣接するトゥモローランド、トゥーンタウンにも新規アトラクション、新規キャラクターグリーティング施設が導入される見込みで、開発の総投資額は750億円レベルとなるといい、「世界で唯一の魅力に満ちあふれたテーマパークへと進化させてまいります」と意気込んでいる。

 同ランドの開園は83年4月で、初年度には1000万人が来園。昨年は入場料が値上げされるも、約3000万人が訪れている。90%がリピーターで、年に2〜3回来る人が多い。開園から30年以上が経過し、ゲストの年齢層は若者に限らず幅広くなっている。

 新エリアの完成は、東京五輪が目前に迫る20年春を予定している。今度はわれわれにどんな夢を与えて、どんな魔法をかけてくれるのか。老若男女から愛されるテーマパークの最新技術のお披露目が楽しみだ。(記者コラム)

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2017年2月21日のニュース