「真田丸」豊臣秀頼役の中川大志、秀頼&幸村生存伝説の地・鹿児島へ

[ 2016年10月29日 20:35 ]

鹿児島市にある秀頼と伝わる墓を訪れた中川大志(C)NHK
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 NHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)で豊臣秀頼を熱演している俳優の中川大志(18)が29日、鹿児島を訪問した。

 1615年の大坂夏の陣以後、主に上方で口々に伝え歌われた俗謡「花のようなる秀頼様を、鬼のようなる真田が連れて、退きも退いたり、加護島(鹿児島)へ」は、秀頼と真田幸村が、大坂から薩摩に落ち延びたという伝説が広がったもの。豊臣家率いる大坂方に肩入れする民の思いが表現された歌として、真田ファンには有名。そんなファンの熱い思いを感じた中川たっての願いで鹿児島訪問が実現した。

はじめに南九州市頴娃(えい)町雪丸地区にある「伝・真田幸村の墓」を訪れた中川。幸村の名がなまって雪丸となったとされるこの地区は、遠方に開聞岳を望む静かな地。中川はまず、森の中にひっそりとたたずむ幸村の墓に手を合わせ「大坂の陣での壮大な戦い、激動の人生からは想像できないくらいの山奥にお墓が立っていました。でも、ひっそりとした静けさの中でのたたずまいに、幸村がここに本当に訪れたのではないかというリアルな感じがしました」と話した。

 続いて鹿児島市にある秀頼と伝わる墓で「鹿児島の地に、こういう墓があるということは、秀頼は豊臣方の総大将であると同時に、人と人とのつながりを大切にしていたのではないでしょうか。生きていてほしいという人々の思いが、このような言い伝えにつながったのだと、この地に来てみて感じました」と感慨深げだった。

 インターネット上では「真田丸」ファンが「今度こそ大坂方が勝つのではないか?」と書き込むなど、歴史の事実は分かっていながらも、堺雅人(43)演じる主人公・幸村に夢を託すコミュニケーションが巻き起こっている。

 ドラマでは幸村が大坂城に入城。徳川との戦いは避けられない状況になる。幸村、秀頼の運命はどのように描かれるのか…。クライマックスへ目が離せない。

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