ビッグネームも「行きたい映画祭」サン・セバスチャンとは…

[ 2016年10月15日 09:40 ]

サンセバスチャン国際映画祭に出品された主演映画「怒り」の上映終了後、ロビーで観客の拍手の中、送り出される渡辺謙(左)と李相日監督
Photo By 提供写真

 渡辺謙の主演映画「怒り」のコンペティション部門出品で、話題になったスペインのサン・セバスチャン国際映画祭(9月16日~24日)。日本では馴染みが薄いが、今年で64回目。欧州ではカンヌ、ベルリン、ベネチアに次いで重要な映画祭とされる。

 印象的だったのは上映後、観客が劇場内の階段やロビーに列を作って監督や俳優を送り出すセレモニー。割れんばかりの拍手と歓声に包まれる中、約1800人の観客が作った花道を渡辺と李監督が歩く姿は壮観だった。渡辺は「色々な映画祭に参加しましたけど、こんなに感動したのは初めて。本当に胸を打たれました」と感激。李監督も「この映画を作った全員に“よくやった”と言ってくれている気がしました」と喜びをかみしめていた。

 異国の地の映画祭では食事も楽しみのひとつだ。「美食世界一の街」と言われるサン・セバスチャン。ミシュランの星付きレストランも多いが、誰でも楽しめるのが旧市街に集中する立ち飲み居酒屋「バル」。肉や魚介類などを串で刺した一口サイズのおつまみ「ピンチョス」が1個2ユーロ(約240円)前後と庶民的で、1個か2個つまんで別の店に「はしご」するのがサン・セバスチャン流という。

 このバル巡りを渡辺と李監督も楽しみにしていたのだが、滞在中は映画祭関連のイベントが目白押し。街にゆっくりと繰り出す時間を取ることができず、2人は「次に来た時こそ」とリベンジを誓っていた。

 今回のサン・セバスチャン国際映画祭にはリチャード・ギア(67)やユアン・マクレガー(45)、シガニー・ウィーバー(67)らハリウッドのビッグネームが多数参加。渡辺は「この映画祭の素晴らしさや楽しさを聞いて、みんな集まっているんだろうな」と推し量っていた。日本の映画関係者にとっても「行きたい映画祭」になっていきそうだ。(記者コラム)

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