神田カレーグランプリにつけ麺名店、その理由は…11・5、6開催

[ 2016年10月15日 09:30 ]

神田カレーグランプリ決定戦に残った大勝軒のカレーライス。スプーンの右奥は会場で販売されるカレーに乗る揚げシュウマイ
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 「カレーの聖地」と呼ばれ、400を超える飲食店がカレーを販売している東京・神田。このエリアのNo.・1を決める決戦「第6回神田カレーグランプリ」が11月5、6日に千代田区神田小川町の小川広場で行われる。

 エントリーした43店舗のうち、頂点を競うのは、ファン投票で上位に選ばれた20店舗。中でも注目を集めているのが「お茶の水、大勝軒」だ。

 「つけ麺の名店がなぜカレーを?」と思うかもしれないが、思い入れは熱くて強い。この店のカレーライスは、店主・田内川真介さんの師匠で「ラーメンの神様」と呼ばれた故山岸一雄さんが1961年の「大勝軒」創業当初に出していたレシピを40年ぶりに復活させたものだ。

 もともと「大勝軒」はさまざまなメニューを出していたが、「特製もりそば(つけ麺)」が大人気となったことで、ほかのほとんどを封印していた。田内川さんは今年、お茶の水店の10周年を記念し、40年ぶりに夏から期間限定の復刻メニューを提供。「カレーライス」は「冷やし五目そば」に続く第2弾として、8月23日から11月30日の予定で770円で販売を開始。「懐かしい昭和のカレー」「こういうのが食べたかった」などの声が上がるなど、1日に多い日で50食の注文が入る人気となっている。店は「創業当時に子供から大人まで食べてもらいたいと作られたカレー。山岸一雄の心の味です。多くの人に味わってほしい」としている。

 食べてみると、ほどよいコクがある、どこか和風のテースト。田内川さんに聞くと、ラーメンで使用している大勝軒のスープが決め手になっているとか。

 このスープは、大量の煮干しとサバ節を煮出して魚介のうまみが加えてある。これがカレーの味わいとしてじんわりと出ているのだろう。丁寧に煮込まれた一口大のにんじん、じゃがいも、豚肉にも優しい味わいがしみていておいしい。

 山岸さんは神奈川・横須賀育ちで、海軍だった父親に連れられて、海軍カレーを食べるのが楽しみな少年だった。後に開花する味の原点の一つだったといえるだろう。

 「神田カレーグランプリ」では、山岸さんがまかないで好んで食べていた揚げシュウマイを乗せて500円で提供する予定。お茶の水店の開店時に復活させた「復刻版シュウマイ」に小麦粉とパン粉を付けて揚げたもの。山岸さんのレシピのシュウマイは肉にしょう油ダレ、ショウガ、ごま油で下味が付いていてジューシーなのだが、これを油で揚げると、メンチカツのように肉のうまみが前に出てくる。その一方でしつこくならず、軽やかなおいしさがある一品に仕上がった。

 揚げシュウマイは決戦の2日間のみ食べられるそうなので、これを目当てに会場に来るファンもいるかもしれない。今回は、ラーメンの神様の存在感を感じられるカレーグランプリになりそうだ。(記者コラム)

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