古舘伊知郎氏 報ステ最後のあいさつ8分秘話「丸暗記は避けた」

[ 2016年6月12日 22:13 ]

古舘伊知郎氏

 3月31日に12年間務めたテレビ朝日「報道ステーション」のキャスターを卒業したフリーアナウンサーの古舘伊知郎氏(61)が12日放送の日本テレビ「おしゃれイズム」(日曜後10・00)に出演した。

 「おしゃれカンケイ」時代の1994年7月から2005年3月まで自ら司会を務めた番組。

 報ステ最後の日のラスト、8分間の最後のあいさつは語り草に。司会のくりぃむしちゅー・上田晋也(46)が「どれぐらい前からお考えになっていたんですか?」と聞くと、古舘氏は「12年、報道番組をやらせていただいた締め。自分のわがままでやめさせていただくと決めた。自分の思った報道の壁を超えられなかったという悩みの中で辞めると決めたので、すごく複雑だった。それでいて辞めるなという人に心から謝りたい気持ちもあった。感謝もあったし、あれも言いたい、これも言いたい」気持ちだったが、事前に原稿を作り、丸暗記するのはやめた。生放送で当日の時間が何分になるか、分からなかったからだ。

 「仮に8分と決めていたとしても、それが7分15秒になっちゃったら、あれも言いたい、これも言いたいと丸暗記していると、融通が利かなくなるじゃないですか。早口になったりするじゃないですか」。曲紹介の時間がどんどん短くなるNHK紅白歌合戦の司会を経験し「時間調整は得意のつもりでいても、丸暗記でやっちゃうと、自分で調整ができなくなるので、丸暗記は避けて、当日いろいろな思いを整理しようと、当日まで、あえてとっておいたんです。それでやらせていただきました」と秘話を明かした。

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2016年6月12日のニュース