ブレークの予感!ロカ、高いファッション性と親しみやすさが共存

[ 2016年4月19日 08:00 ]

ファッションアイコンになりそうなロカ

 ブレークの予感が漂うタレントがいる。ボーイッシュ・ロカビリーバンド「ロカ&メンフィス・キッズ」のリーダーでボーカル&ギターのロカ(21)。

 「新しい時代にふさわしいまだ見たことのない女の子を発掘し育てる」というコンセプトのコンテスト「ミスID2016」(講談社主催)で、約4000人の応募から9人が選ばれたミスID賞の1人に輝いた。審査員からは「男性の格好をして歌うと、どうしてもイロモノ扱いになりがちなのに、彼女は一切ならない」「男装キャラというペラくなりやすいものを、視覚的に聴覚的に楽しませてくれる」という絶賛の声が上がった。

 取材で会ってみると、宝塚歌劇団のスターのような男前のビジュアルのショートヘアとカラーコンタクト、革ジャンを着こなすファッション性の高さに目を奪われる。男装の完成度の高さだけを見ると隙のないイメージだが、話してみると、腰が低くて距離が一気に縮まる。

 「少しでも“ロカメン”を知ってくださる方が増えるといいなあと思っているんです」とクールだった横顔が一変して親しみやすい笑顔になるのが魅力だ。「ミスID」でも「面接で一気に評価を上げるタイプ」という審査委員評があった。

 バンドの衣装は、東京・浅草の革ジャンメーカー「カドヤ」と、1970年代後半に人気となった横浜のトラディショナルスタイル「ハマトラ」で知られる「FUKUZO」の老舗2店の協力が決定。無名のバンドが伝統ある店とコラボできるのは異例のことという。これもロカが直接交渉して熱意が通じた結果、快諾してもらったものだった。

 横浜の実家マンションでは非常階段で歌の練習をしていると、近くの病院の看護師らが階段の下に集まり、歓声を上げたというエピソードがある。

 ロカは「ロックンロールのファッションは女の子も楽しめると思います。いろんな形から興味を持ってもらえたらうれしいです。ファッションでも親しんでもらえるようになりたい」。おしゃれにも磨きをかけていく原石。これからの輝きが期待される。(記者コラム)

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2016年4月19日のニュース