水木しげるさん 93歳の別れは早すぎた…妻・布枝さん「100歳までは」

[ 2016年1月31日 10:43 ]

「水木しげるサン お別れの会」で囲み取材に応じる(左から)京極夏彦氏、武良布枝さん、荒俣宏氏
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 昨年11月30日に多臓器不全で亡くなった漫画家の水木しげる(本名武良茂=むら・しげる)さん(享年93)のお別れの会が31日、東京・青山葬儀所で営まれた。喪主の妻・武良布枝さん(84)は亡くなって2カ月が経過してのお別れの会に「盛大にやっていただいて、感激でございます。感無量です」と感謝。くしくも前日が結婚記念日だったこともあり、「偶然という、これも不思議な出会い」としみじみ。「夢にも現れてくれないんです、私には…」と恨めしそうに笑った。

 水木さんについて「ごくごく自然体で、何をするときも自然体にやっていました。あのままの状態で。一生懸命生きてきて、今日までひたすら作品にかける意気込みはすごかった」。2人の結婚生活を描いた「ゲゲゲの女房」はNHK連続テレビ小説となり、映画化もされたが、「(主演の松下)奈緒さんは優しくて、名演技で、本当に向井さんともどもやっていただいて、感激でした。ほとんどあれに近いですね。自然体で、出会い頭に結婚して、本当に自然体でしたね」と振り返った。

 「ちょっと耳は遠くなりましたけど、本当に元気だったので、100歳までは生きてくれると思ってましたので、ちょっと早すぎました」と予想外だった早い別れに寂しさを募らせつつも、「(結婚生活は)楽しかったです。みんないい思い出です。53年間、ありがとうございました。まもなく私もついていきますので、あの世でもよろしくお願いします。楽しみにしています」とメッセージを送った。

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2016年1月31日のニュース