米朝さん代表作 桂ざこば主演で舞台化「ごっついうれしい」

[ 2015年11月26日 20:43 ]

桂米朝追善公演への意気込みを語る(左から)三倉茉奈、三林京子、桂ざこば、ISSA

 今年3月に亡くなった人間国宝で落語家の桂米朝さんの代表作「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」を来年2月、弟子の桂ざこば(68)主演で舞台化することになり26日、大阪市内で制作発表が行われた。

 同作は古くから断片的に残っていた噺を米朝さんが再構築し、時事ネタも織り交ぜ仕上げた約1時間の大作。上方の売れない落語家が餅をノドにつめ、冥土に行くまでの道行きをおもしろおかしく描いたもので、その落語家に扮するざこばは「ごっついうれしいです。師匠もようこのネタ作っといてくれたこっちゃ。他のネタなら舞台にはならんかったと思う」と意気込みを語った。

 米朝事務所の総勢25人が出演する中、異彩を放ったのはミュージシャンのISSA(36)。出雲の阿国とともに、歌舞伎の祖としても知られる名古屋山三役での出演が決まっている。この日もざこばらと登壇したISSAは「ボク、まず役者じゃない…。ダンスや洋楽、海外のものをリスペクトしてきた自分がなぜここにいるのか、どうなるのか分かりません」と目を白黒。しかし、実は吉本新喜劇の池乃めだか(72)やざこばとは「飲み仲間」だそうで「3人でカラオケ行ったり、街を歩いてたら“何でこの組み合わせなんだ?”って変な目で見られたり」という。その縁もあってキャスティングされたようで、ISSAは「まずは持てる力を精一杯発揮したい」と意気込んでいた。公演は大阪松竹座で来年2月6~22日。

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2015年11月26日のニュース