米良美一がコンサート復帰、一時歩行困難「命を大切に使っていきます」

[ 2015年9月14日 18:49 ]

「ヨコハマ・ポップス・オーケストラ2015」出演前に囲み取材に応じた米良美一

 昨年12月にくも膜下出血で倒れ、闘病生活を送るカウンターテナー歌手の米良美一(44)が14日、神奈川・横浜みなとみらいホールで行われた復帰コンサートに出演した。

 米良は、昨年12月8日に都内の自宅でくも膜下出血で倒れているところを発見され、救急搬送され手術を受けた。今年1月8日には後遺症のひとつである水頭症の治療のために手術を行い、1月19日にリハビリ機能を持つ病院に転院。3月25日に同病院を退院し、自宅でリハビリを開始。今月6日には、群馬・玉村町文化センターで行われた「ふたりの歌謡ショウ」で、273日ぶりに仕事復帰していた。

 この日、ゲネプロ後の囲み取材に応じた米良は、闘病生活について「マヒがない限りは、普通の方はリハビリも大変ではないと思いますが、私の場合は生まれつきある難病を持って生まれてきましたので、そちらの兼ね合いもありリハビリも慎重に行い、歩行も一時は困難になってしまって、そちらのほうに時間がかかってしまいました」と告白。現在も理学療法士の力を借りてリハビリを続けているそうで「やっとヨチヨチ歩きができるようになりました。昔はヒールの高い靴を履いて格好をつけていたんですけど、今はそんな余裕もなくて、こんなベタ靴で本当の身長が皆さんに見られちゃっていることが、裸になって皆さんに見られているくらい恥ずかしいんですけど、これが私なので、そういう意味では素直な気持ちで、またお仕事をさせていただければなと思います」と意気込んだ。

 また、声については「私もこれだけで生きていますので、最初に意識が戻って、ここはお家の天井じゃないなと分かったときに、まず声が出るのか心配になりました」と振り返り、「病院のベッドの上で恐る恐る声を出してみたら、音程が取れたことが嬉しかったですね。また歌が歌えるんだという思いがジワーっとしみわたってありがたかったです」を笑顔。「お休みしていた分の戻すための訓練は必要でしたが、ありがたいことに歌を歌い続けて行けそうです」と安どの表情を見せ、「いただいた命を、皆さんを喜ばせるために、また皆さんと一緒に温かい時間を過ごすために大切に使って行きます」ファンに向けてメッセージを残した。

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