田原総一朗氏、理想の最期は“朝生放送途中で静かになって…”

[ 2015年7月9日 19:58 ]

映画「アメリカン・スナイパー」のDVD発売イベントでトークショーを行った田原総一朗氏

 ジャーナリストの田原総一朗氏(81)が9日、都内で開かれた米映画「アメリカン・スナイパー」のDVD発売イベントに登場した。

 イラク戦争で狙撃手として活躍した米兵士の葛藤や苦悩を描いた作品で、田原氏は「近年の映画で一番の作品」と絶賛。その理由を「ストーリーは単純だけど、悩みや苦しみ、妻との問題などを見事に描き、縁起した」と説明した。さらに「米国では大失敗とされたイラク戦争。民主党のブッシュは、共和党のオバマに敗れることになった。そんな状況で、この兵士は頑張る。矛盾だらけの状況で頑張る、そのあたりの難しさを見事に捉えている」と続けた。

 製作したクリント・イーストウッド監督は御年85歳。81歳の田原は「元気づけられる。僕も映画を作ろうかな」とニヤリ。仕事が長続きしている秘けつは「僕は才能はないけど、人より好奇心がある。毎日、新聞を6紙読んでる。読むことで疑問が出る。その疑問を取材する」と、好奇心を持って生きていることだと明かした。

 健康面では「毎日30分散歩してる」と明かした。だが一方で、代名詞の「朝まで生テレビ」(テレ朝)に関し、「あれは体に良くない」とバッサリ話して笑わせた。「でも、あれがあるから元気なのかな。放送の途中で田原が静かになって死んでいた、というのが一番理想的」と、生涯ジャーナリストを貫く意向だ。

 精神科医の名越康文氏も登壇した。

続きを表示

この記事のフォト

2015年7月9日のニュース