“武器がない”悩んだ時も…佐藤勝利 トークもダンスも自信なかった

[ 2015年6月9日 14:02 ]

 Sexy Zoneの佐藤勝利(18)は、自分には武器がないと悩んだ時期もあった。11年のCDデビューに合わせて、W杯バレーを中継するフジテレビのスペシャルサポーターに就任。ジャニーズ事務所に入ってわずか11カ月でグループのセンターに選ばれ、華々しいデビューを飾ったように見えた。

 しかし、トークや歌、ダンスでは年上メンバーの中島健人(21)や菊池風磨(20)に差を見せつけられ、自己アピールという面ではジャニーズ初のハーフだったマリウス葉(15)の陰に隠れた。

 「あの頃はダンスや歌のスキルはもちろん、特技や特徴もなかった。自分でも自分のつかみどころがなくて、スペシャルサポーターといっても“勝利”という名前に引っかけて応援するぐらいしかできなかった」

 それが今ではダンスや衣装、ステージ構成にもアイデアを反映させている。今夏の大舞台となるW杯バレーでも成長した姿を見せてくれるはずだ。「デビューの時に携わった大会で特別な思い入れがある。熱い夏になるよう精いっぱい盛り上げたいし、4年前とは違う自分の姿をアピールできれば」と意気込んでいる。

 試合直前のコート上でのパフォーマンスにも初挑戦する。前回はできなかったが、国際バレーボール連盟からスペシャルナビゲーターという肩書を委託された今回は会場で歌うことが許された。披露するのは大会テーマ曲の「Cha―Cha―Cha チャンピオン」(7月1日発売)。応援団の振り付けを思わせる、楽しいダンスが印象的な楽曲にピッタリと合うキュートな笑顔が見どころだ。

 感受性豊かな18歳。名前は「勝利」なのに、手掛けた歌詞では競争よりも大切なものがあると訴える。その矛盾した姿が「蜂鳥」に重なるのは偶然ではないはずだ。自分らしい生き方を貫くアイドルとして羽ばたいていってほしい。

 ◆佐藤 勝利(さとう・しょうり)1996年(平8)10月30日、東京都生まれ。10年秋にジャニーズ事務所入り。翌11年にSexy Zone結成。13年、日本テレビ「49」で連続ドラマ初主演。同年、大みそかのNHK紅白歌合戦に初出場した。

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2015年6月9日のニュース