八千草薫 主演映画公開に「こんな素晴らしい映画になるとは…」

[ 2015年5月23日 14:26 ]

映画「ゆずり葉の頃」初日に舞台挨拶する八千草薫

 女優の八千草薫(84)が23日、主演映画「ゆずり葉の頃」が封切られた東京・神保町の岩波ホールで舞台あいさつを行った。

 故岡本喜八監督夫人で、プロデューサーを務めてきた岡本みね子さん(77)が旧姓の「中みね子」名義で初監督に挑んだ作品。数年前に出演を打診され、企画段階から参加した八千草は、「いろんな意味でとても手作りの映画。とても詩的で、普通の映画と違った感じ。音楽も素晴らしいし、こんな素晴らしい映画になるとは思っていませんでした。映画になるのかなあというくらい心配でした」と本音を吐露し、会場の笑いを誘った。

 中監督も、「できたことが奇跡。そうしてできちゃったのかなあと、八千草さんと話していた」と納得の表情。そして、「天上から師匠(八千草の夫の谷口千吉監督)、喜八さんら亡くなった仲間たちは、やっちゃったらしようがないって言ってくれていると思う。映画はお客さまがいて完成します。これからも温かく見守ってください」と声を詰まらせながらうったえていた。

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